通信制高校は自宅で勉強できますが、学習内容は基本が中心。大学進学を考える場合、通信制高校の勉強だけだと足りないことがあります。
こうしたとき便利なのが「サポート校」。サポート校は通信制高校に在籍する人が利用する塾のような存在で、通信制高校での学習フォローに加え、大学進学に向けた受験指導もしてくれます。通信制高校とサポート校を合わせて活用すれば、希望の大学へ進学できる可能性も高まるはず。
ただ、サポート校は学校それぞれで特徴が違い、大学進学よりもIT・ファッション・看護・介護など、ほかの分野に力を入れているところもあります。そのため、「大学進学に強いサポート校」を選ぶことが大切。
ここではサポート校を利用するメリット・デメリットと、「大学進学におすすめのサポート校」を紹介します。
なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、手間が省けます。無料なので、ぜひ使ってみてください。
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通信制高校で大学進学を考えるなら、サポート校は有効。3つのメリット
まず、通信制高校だけで大学受験対策をするのは、けっこう大変です。
本屋で売っている参考書や問題集で勉強できれば、大学受験に必要な学力は身につきます。ただ、自分だけで勉強習慣を作り、毎日決まったペースで勉強できる人は少数派。多くの人が「まあいいか」となってしまい、あまり勉強せずに大学入試を迎えてしまうことはよくあります。
そこで有効なのが、サポート校。サポート校は高卒資格を取ることはできませんが、通信制高校での勉強をサポートしてくれる存在。大きく次のようなメリットがあります。
- 大学受験に向けた対策指導をしてくれて、進路・受験についての情報提供・面談もある。
- 自習だと学習ペースを作りにくい。授業・サポートがペースメーカーになる。
- 一緒に勉強を頑張る友達も無理なくできる。
大学受験に向けた対策指導をしてくれて、進路・受験についての情報提供・面談もある
サポート校は通信制高校の課題を教えてくれるだけでなく、大学受験に向けた指導もしてくれます。本格的な受験対策の勉強をすることで、入試に対応できる力が身につきます。
また、サポート校は進路や受験について悩みが出てきたときに、相談できるのもメリット。
- 「今から何を勉強すればいいかわからない」
- 「志望校をどうするか迷っている」
- 「苦手科目をどう克服すればいいか悩んでいる」
こうしたときに相談すれば、スタッフがアドバイスをしてくれたり、一緒に考えてくれたりします。
多くのサポート校では、定期的に面談があります。ここで授業の時間割をご家庭と相談しながら作ったり、毎日の生活・勉強で気になることの相談をしたりすることが可能。もちろん大学受験に関する情報や資料の提供もしてくれて、入試本番までに準備をしっかり整えられます。
自習だと学習ペースを作りにくい。授業・サポートがペースメーカーになる
自分だけで勉強を進めるのは、通信制高校の生徒さんだけでなく普通の高校(全日制)に通う人でも大変。自習・独学で学習ペースを作れる人はかなり少ないです。
サポート校なら授業が毎週あり、「月・水・金は授業だな」のように習慣づくりができます。また、先生が適度に宿題を出してくれることで、授業がない日の勉強もこなしやすくなります。
また、サポート校は校舎で勉強することもでき、スタッフが「頑張ってる?」と声をかけてくれます。こうしたことをきっかけにモチベーションを保てることも多く、サポート校は勉強の良いペースメーカーになってくれます。
ちなみに授業の形式は学校によって違い、たとえば家庭教師のトライが運営するサポート校「トライ式高等学院」では1対1の個別指導、河合塾が運営するサポート校「河合塾COSMO(コスモ)」なら授業・学習会・個別指導から選べます。
一緒に勉強を頑張る友達も無理なくできる
サポート校では、友達も作りやすいです。授業がないときでも校舎で自由に勉強でき、文化祭やスポーツ企画などのイベントもあります。イベントをきっかけに話せる友達ができ、校舎で一緒に勉強を頑張るようになることも。
また、サポート校はクラス分けなどはなく、基本的にいつ来ていつ帰っても自由。そのためほど良い距離感で友達と付き合えて、高1、高2の間は、アルバイトと勉強を両立する人もいます。
サポート校のデメリットは、費用がかかること。年間50〜100万円が目安
上のようなメリットのあるサポート校ですが、デメリットはやはり「費用」。同じサポート校でも生徒さんによって授業回数が違い、金額も変わります。ただ、年間50〜100万円ほどの金額がかかることは多いです。
通信制高校は、お値打ちなところなら年間10〜20万円ほど。「通信制高校+サポート校」の形で利用する場合、年間60〜120万円ほどかかるイメージです。
例:河合塾COSMO東京校・2021年4月~2022年3月の学費目安
入塾金:100,000円
授業料:940,000円
合 計:1,040,000円
※授業料には授業・ゼミ・テキスト・個別学習・スタッフによるサポート・保護者面談を含む。
※金額は河合塾COSMO公式サイトより。
授業料:520,000円
設備費:50,000円
実習費:80,000円
合 計:750,000円
授業料:312,000円
設備費:50,000円
実習費:80,000円
合 計:542,000円
例として河合塾COSMO東京校・早稲田ゼミナール高等部というサポート校の学費は、上のような金額になっています。
年間100万円や70万円はかなり高額ですが、私立高校の学費や大手予備校の費用と同じくらいではあります。また、授業の時間や回数で多少は費用を抑えることができるため、興味がわいたら問合せ・相談をしてみるのがおすすめです。
大学進学におすすめなサポート校:教育系の大手企業が運営する学校だと安心
サポート校は全国にたくさんあり、大学進学コースを設けているところも多いです。
ただ、学校によっては大学進学コースといっても内容や体制があまり良くなく、十分な受験対策をできないことがあります。
大学進学のためにしっかり勉強するなら、大手予備校や教育系の大手企業が運営する学校がおすすめ。費用は年間50〜100万円ほどかかってしまいますが、授業の質やサポート体制はしっかり整っています。
ここで紹介する3校は大学進学実績が高く、特に人気のサポート校。気になったら、ぜひ資料請求や相談をしてみてくださいね。
トライ式高等学院
トライ式高等学院は、家庭教師のトライが運営するサポート校。さまざまなサポート校がある中でも規模が大きく、大学進学に力を入れている学校として人気です。
その実績は数字に現れていて、一般的な通信制高校の生徒さんは大学進学率が18.0%なのに対して、トライ式高等学院では65.0%と約3.6倍(2020年度)。家庭教師で蓄積した豊富な学習ノウハウが活かされています。
ちなみにトライ式高等学院は公式サイト上に学費を掲載していませんが、口コミでは年間50〜100万円ほどです。
河合塾COSMO
大学受験の大手予備校として圧倒的な知名度がある河合塾。河合塾COSMO(コスモ)は、河合塾が運営するサポート校です。
河合塾COSMOのメリットは、何といっても「大学受験に強い河合塾が運営する学校」ということ。基礎から学べるのはもちろん、河合塾の大学受験科の授業も併用できるため、入試対策もしっかりできます。受験資料も豊富に揃っていて、スタッフによる学習サポートも万全。
また、ほかの学生さんとも一緒に学べる環境があり、勉強・学生生活の両面で充実しやすいです。
早稲田ゼミナール高等部
関東エリアでは有名な大学受験予備校である早稲田ゼミナールも、「早稲田ゼミナール高等部」というサポート校を運営しています。
早稲田ゼミナール高等部が特に重視しているのは、「効率の良い授業」というところ。通信制高校を卒業するためのサポート授業と大学受験対策の授業を両立できるカリキュラムになっていて、志望校合格を見据えて最短距離で学べます。
授業の質は大手予備校ならではで、個別指導もあり。関東エリアで大学進学のためのサポート校を探すならおすすめです。
サポート校は通信制高校からの大学進学に役立つ学校。体制が整っているところを選ぼう
サポート校は通信制高校と併用する塾のような学校で、大学進学を考えるなら役立ちます。大手の予備校や教育系の企業が運営するサポート校なら大学受験に向けた授業をしっかり受けられ、スタッフに学習や進路についての相談もできます。サポート校なら学生生活も充実しやすく、今もこれからも希望が持てるはず。
サポート校は学校や校舎それぞれで、特色や雰囲気が違います。まずは上で紹介した3校も参考に、近くの気になったサポート校へ問合せてみるのがおすすめです。
なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。
「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、その中から気になる学校へ相談・見学をしに行くとスムーズ。無料なので、ぜひ使ってみてくださいね。