通信制高校の選び方:ベストな学校を選ぶための6ステップと確認するポイント

通信制高校は全国にたくさんあり、どこに入学しようか迷うことも多いもの。まずは学校の選び方を知りましょう。

ここでは通信制高校の選び方を、ステップに分けて解説します。

通信制高校の選び方6ステップ

通信制高校を選ぶときは、次の6ステップで準備を進めると良いです。

  1. まずは気になる学校を探そう
  2. 気になる学校が、住んでいる都道府県から入学できるか確認しよう
  3. 資料請求でパンフレットを見て、カリキュラムや学費を詳しくチェック
  4. 候補の学校を絞り込んだら、近くのキャンパスに問い合わせて相談
  5. 募集要項に沿って書類・費用などを準備して、応募
  6. 通信制高校に入学!新しい学生生活がスタート

1. まずは気になる学校を探そう

まずはインターネット検索などで、気になる学校を探しましょう。通信制高校は、次のようなポイントを基準に探す人が多いです。

【通信制高校を探すときの基準】

  • 人気の高さ
  • 学べる内容
  • 学費
  • スクーリング日数(登校日数)
  • サポート体制
  • 進学実績

最初のうちは、少しでも気になる通信制高校は候補として考えておくのがおすすめ。「この学校はいいかも」と思ったら、スマホや紙のメモに学校名をリストアップしておくと良いです。そこから少しずつ絞り込み、最終的に入学する学校を決めましょう。

2. 気になる学校が、住んでいる都道府県から入学できるか確認しよう

通信制高校はインターネットで学習できますが、キャンパスへ登校して勉強する「スクーリング」という日があります。そのため学校によっては全国どこからでも入学できるわけではなく、入学できる都道府県が決まっていることがあります。

たとえば人気の通信制高校「鹿島学園高校」は、22の都府県からしか入学できません。一方、鹿島学園と姉妹校の「鹿島朝日高校」は、47の都道府県から入学できます。

気になる通信制高校が自分の住んでいる都道府県に対応していないと、そもそも入学できません。リストアップした通信制高校の対応地域を確認しておきましょう。

ちなみにスクーリングの日数は選べる学校が多く、週1〜5日登校のコースもあれば、年に数日くらいで自宅学習メインのコースもあります。自分が無理なく登校できるペースを選べるため、あまり心配しなくて大丈夫です。

3. 資料請求でパンフレットを見て、カリキュラムや学費をチェック!

通信制高校の対応地域を調べたら、学校のカリキュラムや学費もチェックしましょう。

カリキュラムはパンフレットや公式サイトを見て「良さそうだな」「しっかり勉強できそう」と感じたら、ひとまずOK。最後は通信制高校のキャンパスでスタッフに直接相談すれば良いため、この段階では感覚的な判断で良いです。

また、通信制高校に入学すると、もちろん学費がかかります。学費は安い学校だと年間10万円ほど、高めのところだと年間20〜30万円ほどかかる場合もあります(「就学支援金」という、国の制度を利用しての金額)。予算に合う金額か、ご家庭で相談しておきましょう。

こうしてカリキュラムや学費を確認して、リストアップした通信制高校をさらに絞り込みましょう。

ちなみに通信制高校へ入学する人は、「サポート校」を利用する人もいます。サポート校は通信制高校の塾のような存在で、先生による学習指導、文化祭・スポーツ企画などの学生生活をサポートしてくれます。

サポート校は通信制高校の学費とは別で費用がかかり、年間50〜100万円ほどが目安。かなり高いところもありますが、プランは変更できるため、気になったらまずは相談してみるのがおすすめです。

4. 候補の学校を絞り込んだら、近くのキャンパスに問い合わせて相談

ここまで通信制高校を絞り込んだら、実際に学校へ相談しに行ってみましょう。

通信制高校は各地にキャンパス(校舎)があり、スクーリングのときは近くのキャンパスへ通うことになります。入学の相談も、家から近いキャンパスへ行くと良いです。

通信制高校の公式サイトではキャンパスを検索できるか、一覧でまとめられているページがあるはず。ここで最寄りのキャンパスを見つけて、問合せをしてみましょう。

問合せフォームを入力・送信すれば、通信制高校のスタッフが連絡をくれるはず。あとは実際に話を聞きに行き、質問や聞きたいことがあればそのときに確認しておきましょう。

5. 募集要項に沿って書類・費用などを準備して、応募!

通信制高校への相談を終えたら、いよいよ応募です。通信制高校の公式サイトには「募集要項」があるため、これに沿って必要な書類と学費を用意しましょう。

通信制高校に入学するためのハードルは、それほど高くありません。きちんと書類や面接の準備をして「頑張りたい」という気持ちがあれば、スムーズに入学できることが多いです。ただ、油断は禁物で、「書類も適当で、面接もまったく話さない」という感じだと落ちてしまう可能性はあるので気をつけてください。

6. 通信制高校に入学!新しい学生生活がスタート

こうして書類選考や面接で合格が決まったら、通信制高校へ入学することになります。新しい学校生活がスタートするため、気持ちを新たに頑張りましょう。

とはいえ通信制高校は、自由な時間が多いです。基本は自宅での学習がメインで、あとの時間をどう過ごすかは自分次第。ゆっくり過ごすのも良いですが、自分の好きなことややりたいことを見つけて取り組むのもとても良いこと。スタッフとも相談しながら、通信制高校での生活を良いものにしてほしいと思います。

自分にとって、ベストな通信制高校を見つけよう

通信制高校はたくさんあり、高校生という時間を良いものにするためには、学校選びが大切です。ここまで紹介したステップを参考に、自分にとってベストな通信制高校を見つけてほしいと思います。

また、通信制高校はもちろんですが、「入学したあとに何をするか」が大切。納得のいく学校選びができたら、その後の生活も楽しく頑張ってくださいね。