いじめが原因で不登校。通信制高校なら大丈夫?入試・入学後の勉強・雰囲気について

中学校でいじめを受けて不登校になってしまうと、「高校でも同じことがあるんじゃないか」と不安になるもの。どうしても普通の高校(全日制)が合わないと思ったら、「通信制高校」を考えてみるのはおすすめです。

通信制高校なら家で勉強できるため、人間関係が苦手でも大丈夫。また、キャンパス(校舎)へ登校して勉強することもでき、自分に合う形で高校生活を送れます。

以前は通信制高校にマイナスなイメージをもつ人もいましたが、今はさまざまな価値観・考え方が受け入れられる時代。通信制高校でも特に周りから偏見をもたれることはないため、考えてみてほしいと思います。

いじめで不登校になったら、通信制高校はおすすめ。家で自分のペースで勉強できる

通信制高校は映像授業やレポートを活用し、家で勉強できる高校。自宅メインの学習で年に数回のスクーリング(校舎への登校)をこなせば卒業でき、普通の高校(全日制)と同じ卒業資格を得られます。

また、多くの通信制高校は全国にキャンパスや学習センターと呼ばれる校舎があり、近くのキャンパスへ通って勉強することもできます。

登校するのが嫌な人も、環境を変えたい人も、通信制高校なら勉強しやすいはず。ぜひ考えてみてください。

英語や数学などの試験はなく、基本は面接と作文のみ。よほどでない限り入学できる

通信制高校は、全日制高校が合わない人向けの学校。通信制高校に入れないと行ける高校がなくなるため、入試のハードルは低くなっています。

通信制高校の入試は英語や数学などの筆記試験がなく、面接と作文のみが基本。面接で本当に何も話さなかったり、作文で2、3行しか書かなかったりすると不合格になりますが、ある程度準備をして受ければ、まず入学できます。

不登校の期間が長いと、勉強もおろそかになりやすいもの。通信制高校は「入学したら、気持ちを新たに頑張ってほしい」という想いから、今の時点で勉強に不安があっても入れるようになっています。

(参考)通信制高校の試験はどんな内容?面接・作文と当日の服装、不合格になる場合

近くのキャンパスへ通って勉強もできるけれど、校舎の雰囲気を見て決めるべき

通信制高校に入る人は、いじめを受けたり、学校の先生・同級生と合わなくて学校が嫌になってしまったりした人が多いです。

性格や雰囲気は人によってさまざまですが、

  • もの静かな人
  • ギャルや不良っぽい雰囲気の人
  • 通信制高校の自由なスタイルに魅力を感じて入った、普通な感じの人

上のような人が多いです。

全日制の校則などが合わなくて通信制に入った、ギャル・不良のような人もいますが、根は優しい人がほとんど。

通信制高校に入って勉強している人は、入学前にどんな学校なのか説明を受けています。さまざまな人がいることを納得した上で入学しているため、通信制高校でもいじめられることはあまりありません。

管理人もサポート校という、通信制高校の勉強や学生生活をサポートするところで勤務していましたが、校舎に来ている生徒さんはみんな普通でした。「どうして全日制が合わなかったんだろう??」と感じることもよくあり、通信制高校だからといって別に変わった人が多いわけではないと思います。

そのため気持ちを新たにキャンパスへ通って勉強するのも良いですが、近くのキャンパスを見学して自宅学習・登校での学習を選ぶと良いです。

ちなみに最近は通信制高校が見直されつつあり、自由に時間を使えることからあえて通信制高校を選ぶ人もいます。

全日制高校と同じ卒業資格で、自分の好きなことに時間を使えて、頑張ろうと思えば勉強もできるため、通信制高校は確かに今の時代に合っていると思います。

通信制高校からでも、大学進学はできる。有名大学に行く人もいる

通信制高校からでも、大学に入ることはできます。また、有名大学に行く人もいます。

ただし通信制高校の場合、ただ何となく過ごしていて大学に入るのは難しいです。受験対策として英語や数学を勉強したり、在籍する通信制高校に相談して推薦入試を受けさせてもらったりする必要があります。

通信制高校で勉強する内容は、高校の基本的な部分がメイン。さまざまな学力の人が入学するため、発展・応用レベルの勉強はあまりありません。また、自分で勉強する時間が多く、計画を立ててきちんと進められる人は少ないです(夏休みは時間があってもサボってしまうイメージです)。

そのため通信制高校から大学を目指す場合、下のような人が多いです。

  • 「大学進学に強い通信制高校」「大学進学コースのある通信制高校」を選ぶ。
  • 通信制高校の勉強をサポートしてくれる「サポート校」を利用する。
  • 塾や家庭教師を利用する。
  • 強い意志をもって、自分で勉強を進める。

通信制高校の基本的な勉強だけで大学進学は難しいですが、受験に向けた勉強ができる環境を整えれば、大学に行くことは十分できます。気になる通信制高校を見つけたら、「大学進学を考えている」のように相談すると良いです。

(参考)通信制高校からの大学進学:進学率と学校の選び方、受験に向けた準備・対策方法

通信制高校だからといって、大学受験・就職で不利になることはない

通信制高校に入るときは、「将来、不利になることとかないのかな・・」と不安になることもあるもの。

ただ、「卒業高校が通信制だから」という理由で、大学受験や就職でマイナス印象になることはほとんどありません。

大学受験は一般入試なら、在籍している高校が合否に影響することはありません。自分をアピールするAO入試や推薦入試では在籍する高校について聞かれることもありますが、面接官が通信制高校にネガティブなイメージをもっているためではなく、単純に「どんな経験をしてきたのか知りたい」という気持ちからです。

また、就職の場合、企業の面接官は高校についてあまり知らないことがほとんど。超有名な高校なら知っている人もいますが、ほかの高校は全日制・通信制に関係なく、「高校を卒業した人」と判断されることが多いです。

ただし通信制高校は全日制高校のように就職のあっせんが少ないため、通信制高校からすぐに就職を考えるときは少し影響があるかもしれません。ただ、それでも「通信制高校だから、就職できない」ということはないはずです。

上でも触れましたが、今はさまざまな価値観が認められる時代。「通信制高校の人はちょっと・・」という大学や企業は、逆にこちらからやめておくべきです。

(参考)通信制高校に入ると就職に不利?就職できない場合がある理由と、在学中に考えておくこと

通信制高校は、いじめが原因で不登校になった場合にも良い学校

いじめはとてもつらいもの。元の学校に戻る選択のほかに通信制高校もあることを知っておくと、不登校になっても心に余裕が生まれます。

通信制高校でも全日制と同じような学生生活を送ることもでき、大学受験や就職で不利になることもありません。もちろん勉強を頑張るなどの努力は必要ですが、自由な時間を上手く使えば充実した高校生活になるはず。気になったらまずは資料を見たり話を聞きに行ったりするのが良いため、ぜひ考えてみてほしいと思います。

通信制高校の選び方:ベストな学校を選ぶための6ステップと確認するポイント