鹿島朝日高校の卒業率と進学実績:大学進学にはサポート校や家庭教師の併用を

通信制高校として人気の「鹿島朝日高等学校(鹿島朝日高校)」。入学を考えることもあると思いますが、卒業率や進学実績は気になるもの。

そこでここでは、鹿島朝日高校の卒業率と進路・進学実績を紹介します。結論からいうと、鹿島朝日の卒業率は高く、短大・専門・就職を考えているならおすすめ。これから通信制高校に入ろうと考えているなら、参考にしてほしいと思います。

鹿島朝日高校の卒業率は90%以上。進路は専門・短大・就職が同じくらいで、4年制大学は少なめ

通信制高校の情報を配信しているwebサイト「GO!通信制高校」によると、鹿島朝日の卒業率・進学実績は下のようになっています(2020年)。鹿島朝日は同じく通信制がある「鹿島学園高校」と姉妹校のため、合わせて紹介します。

【鹿島朝日・鹿島学園の卒業率・進学実績(2020年)】

内訳 鹿島朝日 鹿島学園
卒業率 92.2% 91.25%
4年生大学 11.2% 18.4%
短大・専門 27.4% 36.0%
就職 30.6% 39.9%
留学 0.6% 0.3%
その他 30.2% 5.4%

上の数字から、「鹿島朝日は、ほとんどの生徒さんが卒業できる(=高卒資格を取れる)」ということが言えます。通信制高校の卒業資格は普通の高校(全日制)と同じのため、高卒資格を取りたい人に鹿島朝日は向いています。

その他の数字を見ると、鹿島朝日は短大・専門・就職の割合が多くなっていて、4年生大学への進学率は11%ほど。つまり、「短大・専門・就職を考えているなら、鹿島朝日で大丈夫」ということになります。

鹿島朝日は鹿島学園と姉妹校で、学べる環境や職員によるサポート体制が整っています。学費も年間11万円ほどと通信制高校の中ではお値打ちなため、利用しやすいのもメリットです。

(参考)

「その他」の進路が30.2%。卒業後、じっくりと進む道を決める人もいる。焦らない人にもおすすめ

鹿島朝日の進路・進学実績でもうひとつ注目すべきなのは、「その他」が30.2%ということ。

その他は鹿島朝日を卒業後、4年制大学・短大・専門・就職に進まなかった人などが当てはまります。

これは別に悪いことではなく、今は高卒資格を取ったあと、じっくりとこれからを考えるのもひとつの選択。人それぞれ自分のペースがあるため、「高校を卒業するからといって、無理に進路を決める必要はない」ということです。

鹿島朝日を卒業した人には、自分自身を見つめて焦らず前に進む人がたくさんいます。学生の道も幅が広がっていて、これまでのような決まったルートだけではなくなってきています。

鹿島朝日から大学進学を考えるなら、サポート校や家庭教師の併用がおすすめ

鹿島朝日は通信制高校の中では人気が高く、体制が整っている学校。ただ、大学進学を考えるなら、サポート校や家庭教師などを利用するほうが良いです。

サポート校は通信制高校に在籍する人が利用する塾のようなもので、勉強だけでなくイベント・文化祭などで学生生活もサポートしてくれます。

鹿島朝日での勉強は、高校内容の基本が中心。本格的な大学受験に向けた対策は、別で考えるべき。鹿島朝日は家庭教師のトライが運営する「トライ式高等学院」というサポート校と提携。大学受験対策もしっかりしてもらえるため、併用するのもおすすめです。

ただしトライ式高等学院を利用する場合、「鹿島朝日の学費(年間11万円ほど)」と「トライ式高等学院の学費(年間50〜100万円ほど)」が両方かかります。私立高校に通うくらいの学費がかかってしまうため、予算が合えば考えてみてください。トライ式高等学院は授業回数の相談ができるため、まずは相談がおすすめです。

また、家庭教師は自由に利用でき、月2〜3万円ほどが一般的(年間30〜40万円)。1対1で教えてもらえるため、サポート校が難しければ家庭教師を考えてみるのも良いでしょう。

鹿島朝日高校は自分のペースで学びながら、無理なく高卒資格を取れる学校

鹿島朝日高校は卒業率が90%以上と高く、高校を卒業したい人・高卒資格を取りたい人に向いています。短大・専門・就職に進む人も多いため、これらを考えているなら鹿島朝日で問題ないはず。職員によるサポート体制も整っているため、気になることがあれば相談すると良いです。

また、鹿島朝日から大学進学を目指すこともできますが、この場合は別で勉強する必要があります。提携のサポート校である「トライ式高等学院」や家庭教師を利用すれば受験対策ができるため、4年制大学に行きたい場合は合わせて考えてみるのも良いでしょう。まずは鹿島朝日やトライ式高等学院のパンフレットを見たり、実際に相談してみたりするところから始めてみてください。