鹿島学園と鹿島朝日の違い、6つのポイント!共通点も確認して決めよう

通信制高校の中でも人気の「鹿島学園高等学校(鹿島学園高校)」と「鹿島朝日高等学校(鹿島朝日高校)」。この2校は「カシマの通信」として、姉妹校の関係です。公式サイトを見てもカリキュラムや学習スタイル、コースなどはほぼ同じで、「何が違うの?」となることも多いもの。

そこでここでは、鹿島学園高校と鹿島朝日高校の違いを解説します。迷ったら鹿島学園がおすすめですが、住んでいる地域にキャンパスがなければ、鹿島朝日でも十分良いです。

鹿島学園と鹿島朝日の違いは、大きく7つ!

鹿島学園高校と鹿島朝日高校の違いは、大きく次の7点。同じように見えて、意外と違いがあります。

【鹿島学園と鹿島朝日の違い、7つのポイント】

  • 入学できる都道府県が違う。鹿島学園は22の都府県、鹿島朝日は47都道府県から
  • 学習センターが違う。より近い場所にセンターがあると、勉強・学生生活がスムーズ
  • 全日制があるかが違う。鹿島学園は全日制・通信制の両方あり。鹿島朝日は通信制のみ
  • 学費が違う。鹿島学園は年間◎万円、鹿島朝日は年間◎万円
  • 卒業後の進路が違う。鹿島学園は大学・専門・就職がメイン、鹿島朝日は卒業後もじっくり考えたい人が多い
  • 鹿島学園には「全寮制コース」がある。自然の中で自分を見つめたい人におすすめ
  • 学校の歴史が違う。鹿島学園は2004年に通信制を開設、鹿島朝日は2016年から今の体制

入学できる都道府県が違う。鹿島学園は22の都府県、鹿島朝日は47都道府県から

鹿島学園と鹿島朝日は姉妹校ですが、入学できる都道府県が違います。

【鹿島学園と鹿島朝日の、入学できるエリア】

鹿島学園 22の都府県
東北:岩手・宮城・福島
首都圏:東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木
甲信越:長野・新潟
東海:愛知・静岡
近畿:大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良
中国:広島
九州:福岡・鹿児島
鹿島朝日 47の都道府県

上のように入学できる地域は、鹿島朝日のほうが広いです。

たとえば東京都に住んでいるなら、鹿島学園と鹿島朝日どちらを選んでもOK。一方で岐阜県に住んでいる場合、鹿島学園は対応していませんが、鹿島朝日なら入学できます。

住所が鹿島学園の対応エリアでない場合、必然的に鹿島朝日を選ぶことになります。

学習センターのある場所が違う。より近い場所にセンターがあると、勉強・学生生活がスムーズ

鹿島学園は上で紹介した22の都府県、鹿島朝日は47の都道府県に、学習センター(キャンパス)という施設があります。

鹿島学園も鹿島朝日もキャンパスへ登校して勉強する日があり、これを「スクーリング」といいます(登校日数はコースによって選べる)。

鹿島学園と鹿島朝日で学習センターは違うため、より家から近い場所に学習センターがあるほうに入学すると、勉強や学生生活がスムーズです。

ちなみに鹿島学園は、東京に学習センターが多いです。最寄りのセンターは公式サイトで確認できるため、まずは家から近いところを探してみてください。

全日制があるかが違う。鹿島学園は全日制・通信制の両方あり。鹿島朝日は通信制のみ

鹿島学園 全日制・通信制
鹿島朝日 通信制のみ

鹿島学園は全日制と通信制、両方あります。鹿島朝日は通信制のみです。

通信制に入学するなら結局どちらも同じですが、全日制も運営している鹿島学園のほうが、より安心感はあります。ただ、鹿島朝日ももちろん体制は整っているため、通信制のみだからといって特に支障はありません。

また、ゆくゆくは全日制に戻る可能性があるなら、鹿島学園を選ぶべき。鹿島学園は通信制から全日制への転籍もできます。日頃から全日制と同じ内容を学ぶこともでき、本格的に全日制への転籍を考えるときにはサポートもしてくれます。

学費が違う。鹿島学園は年間で約9.6万円、鹿島朝日は年間で約11.4万円

鹿島学園と鹿島朝日は、学費も違います。それぞれの年間学費は下のようになっていて、鹿島朝日のほうが2万円ほど高いです。

【鹿島学園と鹿島朝日、1年間の学費】

内訳 鹿島学園 鹿島朝日
授業料 7,000円×25単位(1年間の平均)
=175,000円
7,000円×25単位(1年間の平均)
=175,000円
就学支援金による
授業料の割引き
割引4,812 円×25単位
=ー120,300円
割引4,812 円×25単位
=ー120,300円
施設費 24,000円 24,000円
教育拡充費 17,000円 なし
通信費 なし 5000円
システム管理費 なし 30,000円
合計 95,700円 113,700円

鹿島学園・鹿島朝日とも、卒業のときに取れる高卒資格は同じ。相談や問合せをして「どうしても鹿島朝日のほうがいい」というこだわりがなければ、鹿島学園で良いでしょう。ただ、どちらもお値打ちなため、ほかの通信制高校と比べても鹿島学園・鹿島朝日はおすすめです。

(参考)

卒業後の進路が違う。鹿島学園は大学・専門・就職がメイン、鹿島朝日は卒業後もじっくり考えたい人が多い

鹿島学園と鹿島朝日では、卒業後の進路が違います。

通信制高校のデータを紹介している「GO!通信制高校」では、鹿島学園と鹿島朝日の進学実績が掲載されています。2020年時点で、2校の実績は下のようになっています。

【鹿島学園の進学実績】
(参考:GO!通信制高校・鹿島学園

卒業率:91.25%

ー 4年制大学:18.4%
ー 短期大学・専門学校:36%
ー 就職:39.9%
ー 留学:0.3%
ー その他:5.4%

【鹿島朝日の進学実績】
(参考:GO!通信制高校・鹿島朝日

卒業率:92.20%

ー 4年制大学:11.2%
ー 短期大学・専門学校:27.4%
ー 就職:30.6%
ー 留学:0.6%
ー その他:30.2%

鹿島学園は短大・専門・就職をメインに、大学に進学する人もいる印象。鹿島朝日も短大・専門・就職がメインで大学に進学する人もいますが、「その他」が多いです。

鹿島朝日は通信制のみで、高校を卒業したあとの進路をじっくり考える人もいます。

「通信制高校を卒業したあとは専門学校へ行こうかな」「大学に興味がある」のような場合は鹿島学園がおすすめ、進路をゆっくり考えたい場合は鹿島朝日も良いでしょう。

鹿島学園には「全寮制コース」がある。自然の中で自分を見つめたい人におすすめ

鹿島学園と鹿島朝日で、用意されている学習コースはほとんど同じ。ただ、「全寮制コース」は鹿島学園にしかありません。

全寮制コースは千葉県いすみ市にある寮で、海と山に囲まれた環境の中で勉強するコース。大自然に触れることで自分自身を見つめ直すことができ、これから頑張るきっかけになります。

全寮制コースを利用する生徒さんはすごく多くはないものの、興味がわいたら考えてみるのも良いです。気になる場合は鹿島学園を選びましょう。

学校の歴史が違う。鹿島学園は2004年に通信制を開設、鹿島朝日は2016年から今の体制

鹿島学園と鹿島朝日は、歴史も違います。

鹿島学園は1989年に全日制がスタートして、2004年に通信制も開設されました。

鹿島朝日は2011年からスタートして、2016年から今の体制になった通信制高校。少し前は「朝日塾国際高等学校」という学校名でしたが、2016年から鹿島朝日高等学校になりました。

鹿島学園は長年の歴史があり、鹿島朝日は「まだ新しい通信制高校」と考えることもできます。

ただ、どちらも姉妹校で連携していて、体制・環境は充実しています。こだわりがなければ、あまり気にしなくて良いかもしれません。

基本的な学習スタイル・オプションコース・カリキュラム・制服は同じ

ここまで、鹿島学園と鹿島朝日の違いを紹介しました。

さまざまな違いがあるにしても、どちらの学校も基本的な学習環境・サポート体制は同じ。下の4点は、鹿島学園・鹿島朝日とも共通です。

  • カリキュラム
  • 学習スタイル
    (週2〜5制・週1日制・個人指導制・自宅学習制・家庭教師制・ネット指導制)
  • オプションコース
    (大学進学・アニメ・マンガ・声優・IT・ネイル・メイク・ファッション・スポーツなど)
  • 制服

要するに鹿島学園と鹿島朝日は、「どちらを選んでも高卒資格は取ることができ、親身にサポートしてくれる環境が整っている」といえます。

鹿島学園と鹿島朝日は姉妹校。住んでいる場所と希望を踏まえて、キャンパスへ相談に行くのもおすすめ

鹿島学園高校と鹿島朝日高校は、「カシマの通信」として姉妹校。ここで紹介した7つの違いはありますが、しっかり学べる環境が整っています。

鹿島学園は22の都府県と入学できるエリアが限られるため、まずは住んでいる地域が対応しているかチェック。そのあと迷う場合は、下のポイントを基準を参考にしつつ、案内パンフレットや学習センターの見学などで考えてみてくださいね。

  • 学費がなるべく安いほうがいい → 鹿島学園
  • 大学進学を考えている → 鹿島学園
  • 高卒資格を取れれば良く、その後はじっくり考えたい → 鹿島朝日