通信制高校に入学(転入・編入)して後悔することはない?よくある5パターンと気をつけておくこと

自宅で勉強できて自由な時間も多い通信制高校。「普通の高校(全日制高校)じゃなくても、通信でいいじゃん」と思うかもしれませんが、入ってから後悔する人も中にはいます。

通信制高校は全日制高校とまったく違うスタイルのため、「実際に生活を始めたら、合わなかった・・」ということも正直あります。

ただ、こうした失敗を避けるには、前もってどんなことで後悔しやすいのかを知っておくことが大切。ここでは「通信制高校に入って後悔した人の理由」と、「もっとこうやって通信制高校を選べば良かった」という対策を紹介します。

通信制高校に入った人が後悔しやすいこと5つ

まずは通信制高校に入って後悔した理由から。多くの人に当てはまりやすいのは、下の5つです。

  • 自分で勉強を進めるのが大変。自己管理が必要
  • 勉強する内容が簡単で、大学受験に必要なレベルに届かない
  • 自由に過ごせる反面、友達ができなくて孤独感がある
  • やることが少なくてヒマ
  • 世間体が気になる

自分で勉強を進めるのが大変。自己管理が必要

通信制高校の勉強は、自宅で進めるのが基本。そのため、自己管理の能力が必要です。

入学前は「家で勉強できるなら通学もないし、自分のペースでできて良さそう」と思うものですが、1人で勉強するのは意外と大変。

そもそも勉強を始めるのに重い腰を上げる必要があり、なかなか手につかないことがよくあります。また、いざ勉強を始めても、理解できずにつまずくと、そこで止まってしまいやすいです。

私立のサポートが整っている通信制高校なら質問や相談ができますが、あまり体制の整っていない学校を選ぶと、卒業できない可能性も出てきます。「自分で勉強を進められそうか、自己管理できそうか」は、考えておきましょう。

勉強する内容が簡単で、大学受験に必要なレベルに届かない

通信制高校は誰でも理解できるよう、勉強する内容が全日制よりやさしめ。「高校内容の基礎レベル」が目安です。

「勉強をなるべくしたくない」という人には別に問題ないですが、影響があるのは大学進学を考える人。一般的な通信制高校の通常学習だけでは、大学受験に必要な学力をつけることができません。

ただしもちろん、通信制高校での勉強に意味がないわけではありません。きちんと取り組めば基本的な内容は押さえられ、やる気があれば自由な時間を使って参考書や問題集に取り組むこともでき、深い内容まで勉強することができます。

自由に過ごせる反面、友達ができなくて孤独感がある

最初は「自由で良さそう」と感じる通信制高校。ただ、多くの人が全日制高校でいわゆる「学生生活」を送る中、自分で生活をデザインする必要があります。

もちろんサポートしてくれる職員・スタッフさんや、スクーリング(キャンパスへの登校)で出会う人もいますが、多くの時間は1人で過ごすことになります。

「自分は1人が好きだから大丈夫」と思っていても、意外と孤独を感じることはあるもの。将来の不安や悩みが出てきたときも誰かに話せず、自分で考える必要があることもあります。

ヤフー知恵袋などでも、「通信制高校に入ったけど、普通の高校生活みたいに友達がほしかった」という声をときどき見かけます。

ただし通信制高校に入っても、通信制高校での勉強・生活をサポートしてくれる「サポート校」を利用すれば、友達を作ったり、部活やイベントがあったりします。解決策はあるため、1人での生活が不安になったらサポート校も考えてみてください。

やることが少なくてヒマ

自由な時間が多い通信制高校での生活ですが、これは逆にデメリットでもあります。何も考えずに通信制高校へ入ると、「やることがなくてヒマ!」となってしまうことがあります。

やりたいこと、興味のあることがあれば、通信制高校は良い環境。空き時間を利用して、ドンドン追求することができます。ただ、「別にやりたいことなんてないし」「何をしたいのかわからない」という場合、通信制高校は時間を持て余してしまう可能性があります。

これを避けるには、通信制高校の職員やスタッフさんに相談すること。また、興味がわきそうなことを考えて、新しく始めてみるのも良いです。ネットで気になることも出てくるかもしれないため、まずはいろいろな情報を見てみましょう。

世間体が気になる

人によっては、周りの人の目が気になることもあります。

「近所の同い年の子はみんな全日制の高校に通ってる。自分だけ通信制高校なのは気まずい」と感じて、人によっては深く悩んでしまうこともあります。

ただ、自宅で勉強する以上、こうした状況はどうしてもあります。前もって大丈夫そうか考えておくか、通信制高校でも全日制高校のように登校して勉強できるコースもあるため、どうしても世間体が気になる場合は利用すると良いです。

転入や編入で入学後に後悔しないためには、通信制高校をきちんと選ぶこと

ここまで紹介したように、通信制高校に入って後悔する人はいます。ただ、「通信制高校に入って良かった」という人ももちろんいて、むしろ通信制高校が好転のきっかけになる人もたくさんいます。

通信制高校に入って後悔する人、良かったと感じる人の違いは、「きちんと考えて通信制高校を選んだか」ということが大きいです。「なんとなく」で選ばず「ここなら合いそう!」と感じる学校をしっかり選べば、通信制高校での生活は良いものになるはずです。

ここからは上で紹介したような後悔をしないためには、どんな通信制高校を選べば良いかを紹介します。

自己管理が不安なら、公立より私立の通信制高校

通信制高校も全日制高校と同じように、公立と私立があります。

公立と私立の大きな違いは、「学費」と「学習環境・サポート体制」。ごく簡単にまとめると、下のようになります。

通信制高校の種類 学費 学習環境
サポート体制
公立 安い
(年間3〜5万円ほど)
薄め
(自主学習メイン)
私立 公立より高め
(年間10〜20万円)
充実
(質問・相談できる)

上のように公立と私立の通信制高校を比べると、私立のほうが学費は高めですがサポートは充実しています。最近はチャットやZOOMなどを使った面談などもあり、質問や相談を早めに解決できる体制が整えられている学校もあります。

公立の通信制高校は学費が安いものの、勉強や進路でつまずいたときのサポート体制は薄め。もちろん全ての学校がそうとは言い切れませんが、やはり私立のほうが整っています。

全日制の私立高校は年間50〜100万円ほどかかることも多いですが、これに比べると通信制の私立は安価。実際、通信制高校は公立より私立を選ぶ人が多く、おすすめです。

(参考)通信制高校の公立と私立の違い:学費・卒業率・進学率・サポートなどから比較!

高校卒業後は大学へ行きたいなら、大学進学に力を入れている通信制高校を

学習内容が基本に偏りがちな通信制高校。大学進学を考えているなら、大学進学に強い通信制高校を選ぶと良いです。大手の大学受験予備校である駿台が運営する通信制高校「駿台甲府高等学校」は、大学進学を考えるならおすすめです。

また、大学進学率が高い「トライ式高等学院」や「河合塾COSMO(コスモ)」も良いですが、これらは「サポート校」。

サポート校は通信制高校の勉強や学生生活をサポートしてくれる塾のようなところで、「通信制高校+サポート校」という形で併用することになります。つまり両方の学費がかかり、合計で70〜120万円ほどかかることも多いため、予算に合うかは相談が必要。サポート校なら大学受験に向けた勉強だけでなく、部活や文化祭などのイベントや友達ができる機会もあります。

さらにもうひとつの選択肢として、予備校や家庭教師を利用する方法もあります。これらは通信制高校とは関係なく利用でき、予算に合わせてプランも変更しやすいため、「サポート校だと高すぎる」「学生生活の充実はまあいいかな」という場合には良いでしょう。

(参考)

友達づくりや学生生活をしたい、世間体が気になるなら、「通信制高校の登校コース」か「サポート校」の利用を

  • 「友達を作りたい」
  • 「全日制高校のような学生生活がしたい」
  • 「学校に通わないと、世間体が気まずい」

こうした場合には「通信制高校の登校コース」か、上でも紹介した「サポート校」を利用すると良いです。

通信制高校は「自宅での勉強メインで、キャンパスへの登校は年に数回ほど」というコースのほかに、週1日・3日・5日のようにキャンパスへ登校して勉強するコースもあります。登校コースなら友達ができやすく、全日制と同じような学生生活を経験できます。定期的に登校すれば世間体も気になりません。

また、サポート校は、キャンパスへ行くのも行かないのも自由な場合が多いです。「とりあえず、毎日キャンパスへ行こう」と決めれば友達も作りやすく、通信制高校の登校コースと同じように世間体も悪くありません。

ちなみに「通信制高校の登校コース」と「通信制高校での自主学習+サポート校」の学費は同じくらいで、年間50〜100万円ほどが目安。

通信制高校のキャンパスが良い雰囲気なら、通信制高校だけを利用すれば良いです。サポート校の環境が良さそうなら、通信制高校は自宅学習だけにしてサポート校への通学をメインにすると良いでしょう。

通信制高校で後悔しないためには、「よく考えて学校を決めること」が大切

通信制高校は自由な時間が多く、「全日制よりむしろ良い」と感じる人も多いです。ただ、場合によっては後悔することもあるため、ここで紹介したようなことにならないよう考えておくことが大切。また、なんとなく通信制高校を選ぶと後悔しやすいため、パンフレットや資料で興味のわく学校を探したり、実際に話を聞きに行ったりすることが大切です。

「ここなら入りたい」と感じる通信制高校を見つければ、きっとその後の生活も充実するはず。通信制高校を、これからの良いきっかけにしてほしいと思います。