全日制高校・定時制高校・通信制高校の違いと、特徴・メリット・デメリット

高校は大きく3種類あり、

  • 全日制高校
  • 定時制高校
  • 通信制高校

があります。

普通の高校は「全日制」で、定時制や通信制はまだあまり一般的ではありません。ただ、「自分に合う高校」を選ぶ人は少しずつ増えていて、定時制や通信制も環境が整ってきているため、これらに入るのもひとつの選択肢。

ここでは全日制・定時制・通信制の高校について、違いを解説します。

なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、手間が省けます。無料なので、ぜひ使ってみてください。

▶「ズバット通信制高校比較」で通信制高校・サポート校の資料・パンフレットを無料で取り寄せ

全日制高校・定時制高校・通信制高校とは?違いを解説

全日制高校・定時制高校・通信制高校を簡単にまとめると、下のようになります。

全日制高校:いわゆる「普通の高校」。朝から夕方まで授業があり。
定時制高校:昼間部・夜間部・昼夜部があり、都合の良い時間に勉強できる。1日の授業時間は少なめ。卒業したあとは、就職する人が多い。
通信制高校:学校への登校日数が少なく週1〜5日または年に数回ほど。その他の日は、インターネットの映像授業で学ぶ学校。高1、高2のような学年制ではなく、74単位を取ると卒業できる単位制(最低3年は在籍する必要あり)。

多くの生徒さんが全日制の高校に通っていますが、定時制や通信制もれっきとした「高校」。卒業すれば「高校卒業」の資格を取れるのは、全日制・定時制・通信制とも同じです。

最近は価値観が人によって違い、勉強の仕方や学ぶ内容も変わりつつあります。自由度の高い定時制や通信制は、今後さらに利用する人が多くなると予想され、「周りの人と違う・・」のように引け目を感じる必要はありません。

全日制・定時制・通信制の違い、項目ごとのまとめ

【入学・制度】

通信制 定時制 全日制
制度 単位制 学年制 学年制
在籍年数 3年以上 3年または4年 3年
入学試験 書類・作文・面接 筆記試験(3科目)・面接 筆記試験
(公立:5科目・私立:3科目)
入学時期 4月・10月
(随時入れる学校もあり)
4月 4月
転入・編入時期 随時 学期末・年度末など 学期末・年度末など
年間費用 公立:年間5万円〜
私立:年間25万円〜
公立:年間7万円〜
私立:年間50万円〜
公立:年間25万円〜
私立:年間70万円〜
資格 高校卒業 高校卒業 高校卒業

【勉強】

通信制 定時制 全日制
登校日数 自由
(週1〜5日・年に数回など)
週5日 週5日
授業の時間帯 自由
(午前中のみ・午後のみ・土日のみなども可)
午前中・午後から・夜間
(1日4時間ほど)
朝から
(1日5〜8時間ほど)
授業形式 映像授業・個別指導 先生による授業 先生による授業
課題 レポート 問題集・プリントなど 問題集・プリントなど
主要科目
以外の勉強
あり
(IT・アパレル・福祉など)
なし なし
給食 なし あり なし

【進路】(2018年度時点。参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」

通信制 定時制 全日制
大学進学 18.0% 12.3% 55.5%
専修学校
(専門学校など)
21.7% 17.0% 16.4%
就職 19.6% 42.1% 17.2%
その他 37.4% 23.6% 5.4%

3種類の高校、それぞれの特徴と、メリット・デメリット

全日制高校・定時制高校・通信制高校には、下のようなメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴も理解しておきましょう。

全日制高校のメリット・デメリット

メリット

  • 一般的な高校なので、大学進学・専門学校・就職と、進路の幅が広い。
  • 大学に進学する人が50%以上。
  • 文化祭や修学旅行など、学生生活が充実している。

デメリット

  • 協調性が求められ、周りの生徒さんと上手く関係を作る必要がある。
  • 定期的に課題や試験があり、学校によっては量が多い。

全日制高校は、いわゆる「普通の高校」。毎日通学して授業を受けることで主要科目の勉強をしっかりでき、学生生活も充実しやすいです。また、卒業後の進路も大学・短大・専門・就職と幅広く、大学に進学する人が50%以上と多いのも特徴。

全日制高校はバランスが良いものの、勉強やクラス・部活での人間関係に疲れることもあります。さまざまな価値観が受け入れられるようになっている現在、多くの人が同じ教室で同じ内容を勉強する全日制のスタイルは、合わないと感じる人も増えつつあります。

定時制高校のメリット・デメリット

メリット

  • 昼間部・夜間部・昼夜部という3パターンで授業を受けられるため、自分のペースで勉強できる。
  • 授業時間が1日4時間ほどと短め。自由な時間を確保しやすい。
  • 高校卒業後に就職する人が多く、40%以上。就職を考えているなら向きやすい。

デメリット

  • 高校は卒業できるものの、大学進学はしにくい。

定時制高校は昼間部・夜間部・昼夜部があり、自分のペースで学べる高校。授業時間も短いため、ほかの時間でやりたいことやアルバイトをする人もいます。

ただ、授業で教えられる内容が限られる分、大学への進学率は全日制よりも低め(平成30年度:12.3%)。就職する人が40%以上と多いため、「勉強は苦手だし、高校卒業後は就職を考えている」という場合に向いています。

通信制高校のメリット・デメリット

メリット

  • 通学はあるもののインターネットでの授業が中心のため、自宅で学べる。
  • 自由な時間が多いため、自分の興味を追求できる。
  • IT・ファッション・芸術・福祉など、主要科目以外のことも学べる。

デメリット

  • 学校に登校する機会が少ないため、友達を作りにくい。
  • 大学に進学する人もいるものの、受験対策をしっかりできる高校は少なめ。
  • 登校日数が少ない分、勉強をサボってしまいやすい。

通信制高校は、ITやインターネットが広まった今の時代ならではの高校。登校日数は自由に選べて、授業は基本的にインターネットでの映像授業。自宅で高校の内容を学べるのは大きなメリットです。

また、授業以外の時間は好きに使えるため、定時制と同じように興味のあることやアルバイトを頑張る人もいます。さらに通信制高校はオプションでITやファッション・アパレル・芸術・マンガ・福祉など、さまざまなことを学べる学校も多いです。もちろん追加の学費はかかりますが、こうしたコースを利用するのも良いでしょう。

ただし通信制高校は、「自己管理が必要」という点がデメリット。つい勉強をサボってしまったり、ダラダラと過ごしてしまったりすることはよくあるため、学校のスタッフと相談しながら計画を立てることが大切です。

今は価値観が広がっている。通信制高校や定時制高校を考えてみるのもおすすめ

3種類の高校には上のような特徴・違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

これまでは多くの人が全日制高校に通っていましたが、今はさまざまな価値観・考え方が認められる時代。自分の興味や人生に合わせて、通信制高校や定時制高校を考えてみるのも良い選択肢です。

新しく入る高校を選ぶときは、じっくり考えるべき。気になる学校を比較しながら、ベストな高校を見つけてくださいね。

なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。

ズバット通信制高校比較

「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、その中から気になる学校へ相談・見学をしに行くとスムーズ。無料なので、ぜひ使ってみてくださいね。

▶「ズバット通信制高校比較」で、通信制高校・サポート校の資料・パンフレットを無料で取り寄せ