通信制高校への新入学・転入・編入を考えるとき、大学進学に強い学校を選ぶことは大切。
通信制高校は高卒資格の取得を重視して高校内容の基礎に力を入れているところもあれば、生徒さんが大学に進学できるようカリキュラムや体制を整えているところもあります。
京都府で大学進学に強い通信制高校・サポート校を選ぶなら、ここで紹介する3校がおすすめ。ほかの通信制高校でも大学に行くことはできますが、やはり力を入れている学校のほうがスムーズです。
京都府で大学進学に強い通信制高校・サポート校
京都府内には多くの通信制高校がありますが、大学進学に強いのは次の4校です。
- 鹿島朝日高等学校+トライ式高等学院(サポート校)
- 駿台甲府高等学校(+駿台通信制サポート校)
- NHK学園高等学校
- クラーク記念国際高等学校
「鹿島朝日高等学校」+「トライ式高等学院」なら、1対1指導で大学受験の対策ができる
鹿島朝日高校 キャンパス |
・KG高等学院 京都駅前キャンパス 京都府京都市下京区東塩小路町544-2 ONビル3B ・正化学園高等部 京都伏見キャンパス 京都府京都市伏見区瀬戸物町732 ピックドワンビル2階 ・KG高等学院 北京都キャンパス 京都府舞鶴市字南田辺43-1 舞邦ビル3F ・京都山科学習支援センター 京都府京都市山科区椥辻草海道町38-42 イーグルコート椥辻・オーレ2階 ・本校 岡山県岡山市北区御津紙工2590 |
トライ式高等学院 キャンパス |
・丹波橋キャンパス 京都府京都市伏見区京町南7丁目25-1 1F ・丸太町キャンパス 京都府京都市中京区夷川通烏丸西入少将井町230-1 トライグループ烏丸ビル1F ・長岡天神キャンパス 京都府長岡京市長岡1丁目1-10 長岡プラザ2F ・本校 東京都千代田区飯田橋1-10-3 |
学費の目安 | 【鹿島朝日】 年間10〜20万円 【トライ式高等学院】 年間50〜120万円 |
一番おすすめなのが、サポート校の「トライ式高等学院」。サポート校だけでは高卒資格を取れないため、合わせて提携の通信制高校である鹿島朝日高校に入学します。
サポート校は、通信制高校での勉強や学生生活をサポートしてくれる塾のようなところ。トライ式高等学院は大手企業である家庭教師のトライが運営していて、学習体制・環境が整っています。きれいなキャンパスでトライならではの個別指導を受けることができ、通信制高校での勉強やレポートの解説に加え、大学受験に向けた対策もできます。
また、キャンパス内で自習もでき、イベントなどで一緒に勉強する友達も作りやすいため、普通の学校(全日制)と同じような形で大学を目指せます。
通信制高校の鹿島朝日高校は年間10万円ほどの学費で利用でき、全国に生徒さんがいる体制が整った通信制高校。鹿島朝日高校ではレポート課題やスクーリングだけを進めて、メインの勉強はトライ式高等学院にお願いしましょう。
また、トライ式高等学院に入る場合、鹿島朝日とトライ式高等学院、両方の学費がかかります。トライ式高等学院の学費は授業のコマ数によって変わりますが、年間50〜120万円ほどが一般的。鹿島朝日の学費と合計すると、年間60〜130万円ほどになります。
この金額は私立の全日制高校や、大手の大学受験予備校と同じくらいの学費。安い金額ではないですが、気になったらまずは資料を取り寄せたり、相談してみたりするのがおすすめです。
(参考)
「駿台甲府高等学校(+駿台通信制サポート校)」は、大学受験に強い駿台のカリキュラムで学べる
キャンパス | ・京都学習センター 京都府京都市南区東九条上殿田町43(駿台京都駅前校内) ・本校 山梨県甲府市上今井町884-1 |
学費の目安 | 年間16〜100万円 |
駿台甲府高等学校は、大手の大学受験予備校・駿台が運営する通信制高校。京都府にもキャンパスがあり、「大学入試コース」を利用すれば大学受験に向けた勉強ができます。
駿台甲府高校は「駿台サテネット21」という、駿台の講師による映像授業で学べるのが特徴。テキストも研究が重ねられた質の高い内容で、高校の基礎的な勉強から大学受験にも対応できる応用的な学習まで、幅広く対応。スマホやタブレットで、自分のペースで勉強しやすくなっています。
駿台甲府高校の教材やカリキュラムを活用すれば、大学受験に必要な学力は十分身につきます。ただ、自分で勉強しないといけないため、もし自分だけで進めるのが難しければ、同じく駿台が運営するサポート校「駿台通信制サポート校」を利用すると良いです。通学日数は週1〜4日(4日にする場合、残り1日はレポートday)から選ぶことができ、ベストな形で勉強できます。
駿台通信制サポート校は駿台甲府高校の「京都校」に通って勉強でき、TA(ティーチングアシスタント)による学習指導、自習室の利用、進路アドバイザーとの面談などを通してモチベーションを保てます。
学費は駿台甲府高校だけの利用なら、年間16万円くらいの学費(初年度は入学金などがあり、年間28万円ほど)。ただ、駿台通信制サポート校を利用する場合、登校日数によって学費は変わり、駿台甲府高校との合計で年間50〜100万円ほどかかります。ただし全日制の私立高校も同じくらいかかることは多く、駿台は大学受験に定評があるため、おすすめです。
「NHK学園高等学校」は、指定校推薦の枠が多い。きちんと勉強すれば、推薦で入学可能
キャンパス | ・京都翔英高等学校 京都府宇治市菟道大垣内33-10 ・本校 東京都国立市富士見台2-36-2 |
学費の目安 | 年間10〜40万円 |
次のおすすめは、NHKが運営する通信制高校である「NHK学園高校」。映像授業+レポート課題+スクーリングでの学習と、一般的な通信制高校のスタイルで勉強します。NHK学園高校で使う映像授業は「NHK高校講座」で、高校内容をきちんと学べます。
NHK学園高校は約60年の歴史があり、実は世界初の広域通信制高校。長く運営されている中で実績も蓄積されていて、「指定校推薦の枠が多い(2020年度実績:253校!)」という特徴があります。
NHK学園高校の勉強をきちんとこなせば指定校推薦の枠をもらえて、推薦入試で大学に入れる可能性が十分あります。推薦入試は小論文や面接がメインで、英語や数学などの勉強は一般入試よりも軽めで済むため、狙う価値ありです。
また、NHK学園高校は生徒さん1人1人に担任がつき、勉強のフォローや相談などに乗ってくれます。自分だけで勉強をしないといけないわけではなく、フォロー体制が整っているためおすすめです。
(参考)
「クラーク記念国際高等学校」も指定校推薦の枠が多く、全日コースなら大学受験に強い
キャンパス | ・京都キャンパス 京都市下京区仏光寺通新町東入糸屋町219 ・本校 東京都国立市富士見台2-36-2 |
学費の目安 | 要問合せ |
規模の大きな通信制高校として人気のクラーク記念国際高等学校。教育に力を入れている通信制高校で、英語を重視した国際教育、キャンパスで学ぶ「全日コース」での大学受験対策など、しっかり学べる環境があります。また、東進などの大学受験予備校とも提携して、通信制高校でも基礎だけでなく応用的な学習もできます。
2020年度における全日コースの大学進学率は60.78%で、高めの数字となっています。北海道大学・東京工業大学・筑波大学・早稲田大学・慶應義塾大学など、有名大学へ進学した生徒さんも多数。指定校推薦枠もなんと300以上の大学から獲得していて、推薦での入学を考える場合にもおすすめです。
【まとめ】
- 京都府内で大学進学を目指しやすい通信制高校は、ここで紹介した4校。
- トライ式高等学院は推薦入試にも一般入試にも強い、駿台甲府高校は一般入試に強い、NHK学園高校やクラーク記念国際高校は推薦に強い。それぞれに特徴があるため、目的に合わせて学校を選択。
- 案内資料のチェックや実際に相談へ行ってみて、比較してベストな学校を決めよう。