通信制高校での生活・過ごし方:何をしているかや1日のスケジュール

通信制高校に入ろうか迷うときは、「どんな生活になるんだろう」と気になることもあるもの。

通信制高校の授業は、基本的に映像授業。自宅で自分のペースで受けられるため、あとの時間は基本的に自由です。やりたいことやバイトを頑張るなど、通信制高校生はさまざまな過ごし方をしています。

ここでは、通信高校生の生活を紹介します。

ちなみに通信高校生でも、勉強や学生生活をサポートしてくれる「サポート校」を利用する人は、また生活スタイルが違います。ここでは「サポート校を利用せず、通信制高校のみを利用する人」の生活例を紹介します。

通信高校生は、1日の中で何をしているの?主な過ごし方

通信制高校での生活は、とにかく自由

普通の高校(全日制)だと「夕方まで授業と部活、帰って少し勉強または休憩」のように、自分の時間は限られます。通信制高校生の1日は人によってさまざまで、過ごし方も本当にみんな違います。

ただ、多くの人がしていることは、次のようなことが多いです。

通信制高校の映像授業や課題レポートを、きちんとこなす

通信制高校は自由といっても、基本的な勉強はする必要があります。映像授業を見て数学や英語の勉強をしたり、課題のレポートをこなしたりする必要があります。

勉強する時間帯は人によって違い、朝起きてからすぐに勉強する人もいれば、夕食前などの空き時間に取り組む人もいます。

「大変そう・・」と思うかもしれませんが、1日30分や1時間も勉強できれば、十分な勉強量。通信制高校は勉強が苦手な人も学びやすい環境になっているため、それほど心配しなくて大丈夫です。自分のペースで、じっくり進めましょう。

大学受験に向けて、勉強を頑張る

文部科学省のデータによると、通信制高校から大学への進学率は20%ほど(2018年時点)。

低い数字に思えるかもしれませんが、これは勉強がおろそかになるわけではなく、「スポーツを頑張りたい」「ファッションの勉強をしたい」「プログラミングを学びたい」のように、人それぞれ興味が違うためでもあります。

つまり通信制高校からでも、やる気があれば大学進学は十分できます。

全日制の高校は英語や数学以外に、体育や音楽などもあります。通信制高校だと自由な時間の多くを主要科目の勉強に使えて、やさしい内容は早めのペースで学習できます。

つまり通信制高校は上手く時間を使えば効率が良いため、実は大学進学にも良い学校といえます。

ただ、やはり独学だけで大学受験に向けた勉強をできる人は少なく、サポート校や家庭教師を利用する人が多いです。大学進学を目指す場合、これらも合わせて考えてみてください。

プログラミングやファッションの勉強など、興味のあることをする

通信制高校は、プログラミング・アパレル(ファッション)・アート・マンガ・アニメなど、興味のあることを学べるコースを用意しているところも多いです。高校ながら専門学校のような勉強ができるのも、通信制の魅力。

自分の好きなこと、興味のあることを頑張るために、通信制高校で過ごす人もいます。

こうした人は朝起きたらさっそく好きなことを始めて、疲れたら休憩、少し勉強、のような生活をしています。

高校生という年代は、さまざまなことに興味がわく時期。通信制高校で、やりたいことを追求するのも良いですね。

社会経験や買いたいもの、やりたいことのために、バイトを頑張る

自由な時間が多い通信制高校での生活。バイトを頑張る人もいます。

バイトはそれ自体が社会経験になり、お給料ももらえるため買いたいもの・やりたいことのために使えます。

もちろんムダ使いは良くありませんが、「プログラミングのためにパソコンを買う」「芸術が好きだから本格的な色鉛筆のセットを買う」「高校卒業のときに、車の免許を取るために貯金」など、目標のためにバイトのお金を使うのは良いこと。有効活用して、高校生活を充実させましょう。

ゲームで遊ぶ

通信高校生には「朝起きてから、ひたすらゲーム」という人も、正直なところいます。

ただ、通信制高校に入るきっかけは、人によってさまざま。場合によっては「高校を卒業後に何をしたいか、まだわからない」「今はまだ、いろいろ迷っている」という人もいます。

全日制の高校は進路を決めるように学校から言われますが、通信制高校はじっくり考えれば大丈夫。ときには立ち止まって休むことも、必要な時間といえます。

こんなとき、ゲームは良い気分転換、気持ちを保つための手段になります。

ゲームをしながらも、「これからどうしようかな」のように、ふと考える人は多いです。どこかでスイッチが入ったら、今後に向けて勉強などを始めると良いですね。

朝、ちょっと遅めに起きる(笑)

朝起きるのが苦手な人も、通信制高校なら大丈夫。遅めに起きても、勉強は起きている時間にすればOKです。

人によっては朝の9時や10時、遅い人はお昼前に起きることもあります(笑)考えごとなどで夜遅くに寝る人などは、朝起きれないのも仕方ない面はあります。

ただ、大学や専門学校への進学、就職などを考え始めると、「そろそろ朝起きて頑張らないとな」となることはあるもの。上で紹介したゲームと同じで、きっかけがあるまではゆっくり休みながら考えましょう。

通信高校生の1日の生活スケジュールを紹介

ここまで通信高校生が主にしていることを紹介しましたが、ここからは、通信高校生の1日のスケジュールを紹介します。

ただ、以下の生活はあくまでも「ひとつの例」。通信制高校での生活は本当に人それぞれで、「自分で自由にデザインできる」というのが良いところ。紹介する生活を参考に、自分なりの過ごし方を考えてみてくださいね。

パターン1:規則正しく勉強するパターン

8:00:起床
9:00:朝ごはん
10:00:勉強
11:00:休憩
12:00:昼ごはん
13:00:休憩
16:00:勉強
17:00:休憩
19:00:夜ごはん
20:00:休憩
24:00:就寝

まずは1日1〜2時間ほど勉強する生活パターン。全日制だと1日6〜7時間くらいの授業がありますが、通信制はかなり少なくても大丈夫です。

スケジュールを見ると、休憩の時間が多いはず。1日8〜10時間くらいは好きなことに使えるため、遊びに使っても良いですし、興味のあることを探したり、実際に取り組んでみたりするのもおすすめです。

パターン2:勉強しつつ、バイトを頑張るパターン

9:00:起床・朝ごはん
10:00:休憩
11:00:バイト
17:00:帰宅
18:00:勉強
19:00:夜ごはん
20:00:休憩
25:00:就寝

通信制高校は、バイトを頑張ることもできます。

時給900円で5時間働くと、4,500円。月に10日入れば4万5千円、15日入れば67,500円になります。高校生としては大きな金額のため、何に使うかはしっかり考えると良いです。

バイトをしたとしても勉強時間は確保しやすく、1日1〜2時間くらいはできるもの。バイトがない日に勉強するのも良いです。将来に向けて勉強しながらバイトでお金を貯めるのは、バランスが良いですね。

パターン3:趣味ややりたいことをするパターン

9:00:起床・朝ごはん
10:00:趣味
12:00:昼ごはん
13:00:趣味
15:00:勉強
16:00:趣味
20:00:夜ご飯
21:00:休憩
24:00:就寝

趣味ややりたいことに力を入れられるのも、通信制高校の魅力。必要な勉強はきちんとしつつ、上のように趣味の時間をとることができます。

全日制の高校だと、やりたいことができる時間は限られるもの。通信制高校なら高校生のうちから興味を追求できるため、やりたいことがハッキリしている人にも向いています。

パターン4:たまにはのんびりするパターン

12:00:起床・朝ごはん
13:00:休憩
19:00:夜ごはん
20:00:休憩
25:00:就寝
通信制高校は、とにかく自由。正直なところ、平日からゆっくり過ごすこともできてしまいます。
もちろん毎日のようにダラダラと過ごすのは、高校生という貴重な時間をムダにしやすいもの。ただ、「何がしたいかわからない」「とにかく疲れている」のような場合、ゆっくり休む時間は必要。自分を責めすぎないでほしいと思います。

通信制高校生の1日は自由だけど、自己管理が大切。生活リズムに気をつけよう

通信制高校は自由な時間が多く、1日の過ごし方も人それぞれ。好きなことに取り組むのも良いですし、アルバイトを頑張ったり、もちろん勉強に力を入れたりするのも良いです。

ただし夏休みが良い例ですが、自由な時間が多いと、ついダラケてしまうことがよくあります。ある意味で自己管理が大切なため、生活リズムに気をつけながら、高校生という時間を大切に過ごしてくださいね。