人気の通信制高校、N高等学校(以下、N高校)。偏差値が気になることもあると思いますが、通信制高校には偏差値がなく、N高校もありません。
N高校に偏差値はない。通学コースも全日制ではないため、偏差値はない
普通の高校(全日制)には偏差値があり、模試を主催する会社が「模試を受けた人の点数」と「高校入試の結果」から算出しています。
通信制高校の場合、英語や数学の試験が入試で課されることはなく、書類選考・面接・作文が一般的。また、通信制高校は不登校などの事情がある人でも入学しやすいよう、大きな問題がなければ、合格できることが多いです。つまり英語や数学のテスト点数に関係なく入学できるため、通信制高校に偏差値はありません。
また、N高校には「通学コース」という通学日数を自分で決められるコースがあり、週1日・3日・5日から選べます。通学コースを全日制だと思っている人もいますが、通学コースも入試で英語や数学の試験を課されることはなく、やはり偏差値はありません。もちろん東京・大阪・名古屋・千葉など、各地のキャンパスで偏差値が変わることもないです。
N高校は偏差値が低くても入れる。勉強が得意な人からやりたいことがある人までさまざま
正直なところ、N高校は偏差値が低くても入学できます。もちろん面接で適当なことを話したり、作文で何も書かなかったりすると合格できませんが、きちんと「N高校に入って、高校生活を良いものにしたい」という気持ちを伝えられれば合格できます。
N高校といえばプログラミングに力を入れていて、ほかにもWebデザイン・動画クリエイター・小説・イラスト・DTM・ゲーム・声優・メイクなど、さまざまな分野を学ぶことができます。もちろん大学進学を目指す人も入学していて、勉強が得意な人からやりたいことがある人までさまざま。授業や課外活動を通して、自分と気の合う友達を見つけられます。
N高校ではインターネット上で「学校空間」を作っていて、Slack(スラック)というコミュニケーションツールを使ってほかの生徒さんと交流できます。また、N高校では「メンター」というスタッフがいて、勉強や学生生活の相談もオンラインでできます。自宅からいろんな生徒さんから刺激を受けられるため、自分のやりたいことや進みたい道が見えるかもしれません。
偏差値60〜70など、学力が高い人にも、N高校は人気
N高校は学びたいこと・興味のあることがあれば、たくさんのことが学べる環境を用意しています。N高校はニコニコ動画という人気サービスを運営する「ドワンゴ」と、大手出版社の「KADOKAWA」が運営する通信制高校。そのため体制が整っていて、学びの充実度も群を抜いています。
こうしたことからN高校は、偏差値60や70など、学力の高い人にも人気。「全日制より時間ができるし、学べることも面白そう」という気持ちから、N高校に入学する人もいます。特にプログラミング教育はN高校の大きな特徴といえるため、ITに興味がある人にN高校は人気です。
教材を活用すれば、偏差値の高い大学に進学することもできる。通学コースを考えるのもおすすめ
N高校の勉強では、「N予備校」というアプリを使って学びます。N予備校はタブレットやスマホで映像授業を見て、問題や課題をこなす形式ですが、英語や数学の学習だけでなく、プログラミング・Webデザイン・動画クリエイターなども学べます。
大学受験対策もN予備校は本格的で、レベルはベーシック・スタンダード・ハイレベルの3段階。ハイレベルは難関大学・有名大学の入試にも対応できる力を養えます。全科目の授業が充実しているため、これだけで日々の勉強や受験対策はOKといえるクオリティ。
実際N高校から大学に進学する人は多く、大学の合格実績を見ても国公立大学に合格している人もかなりいます。頑張り次第で偏差値の高い大学に進学することもできるため、やりたいことを学びつつ、大学受験を頑張りたい人にもおすすめです。
【N高校の進学実績】
(2020年度・現役生のみ)
(国公立大学)
東京大学:3、京都大学:1、北海道大学:1、東京工業大学:1、名古屋大学:1、北海道教育大学:1、帯広畜産大学:2、筑波大学:4、群馬大学:1、埼玉大学:1、お茶の水女子大学:1、東京海洋大学:1、横浜国立大学:1、新潟大学 :2、富山大学:1、静岡大学:1、滋賀大学:1、徳島大学:2、大分大学:1、佐賀大学:1、長崎大学:2、宮崎大学:1、琉球大学:1、青森公立大学:1、岩手県立大学:1、国際教養大学:2、会津大学:1、埼玉県立大学:1、東京都立大学:1、神奈川県立保健福祉大学:1、静岡県立大学:1、神戸市外国語大学:1、公立鳥取環境大学:1、叡啓大学:1、下関市立大学:1、北九州市立大学:2
(私立大学)
早稲田大学:14、慶應義塾大学:12、上智大学:4、東京理科大学:7、国際基督教大学:1、明治大学:14、青山学院大学:8、立教大学:18、中央大学:15、法政大学:18、学習院大学:2、関西学院大学:11、関西大学:5、同志社大学:9、立命館大学:13、日本大学:20、東洋大学:30、駒澤大学:7、専修大学:9、京都産業大学:9、近畿大学:33、甲南大学:2、龍谷大学:13、成城大学:4、成蹊大学:4、明治学院大学:10、國學院大學:8、武蔵大学:9、南山大学:2、立命館アジア太平洋大学:11、津田塾大学:2、東京女子大学:1、昭和女子大学:2、共立女子大学:11、大妻女子大学:3、同志社女子大学:4、京都女子大学:5、武庫川女子大学:3、多摩美術大学:12、武蔵野美術大学:4、女子美術大学:1
上のように、かなり有名・難関な大学にも、N高校から進学している人がいます。もちろんN高校での勉強だけでなく予備校なども利用していた可能性はありますが、それでも全日制の高校に引けを取らないような実績を出しているのはすごいです。
ただ、N高校で使う「N予備校」はとても良い教材ですが、自分だけで勉強を進めるのは大変。自宅学習はモチベーション維持が難しく、途中でだらけてしまうことがよくあります。
上でも紹介したN高校の「通学コース」は、近くのキャンパスへ通って勉強ができます。「1人で勉強するのは難しいかも・・」と感じたら、通学コースも考えてみてください。
N高校は目標・やりたいことがあるなら良い環境。「何となく」で入ると退屈かも。入学前に考えよう
N高校に偏差値はなく、誰でも入学しやすいです。基礎から勉強したい人、プログラミングなどのやりたいことがある人、自分の時間を大切にしつつ難関大学を目指したい人など、さまざまな人が入学しています。目標や「これをしたい」というものがあるならとても良い環境のため、入学を考えてみるのもおすすめです。
ただしカリキュラム・教材・サポートが充実していても、活用するかは自分次第。「何となく」で入ると、N高校は退屈かもしれません。入学前にパンフレットなどを参考にして、ほかの学校とも比較して決めましょう。
なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。
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