プログラミングを始め語学や職業体験、留学プログラムなど、ほかの学校とは大きく異なるカリキュラムがある「N高」。入学を考えるときには、「大丈夫なのかな?」「やばいっていうウワサも聞くけど・・」と気になることもあると思います。
結論からいうと、N高はとても良い通信制高校。ただ、「向き不向きの差が大きい」というのが正直なところです。
ここでは「N高はどんな人が入学するのか」「N校のイメージ」「やばいと言われる理由」などを解説します。
N高に入る人はさまざま。不登校や引きこもりの人もいれば、目標をもって学ぶ人もいる
N高はとても特徴的な通信制高校。ニコニコ動画などの人気サービスを提供するIT企業ドワンゴと、出版社のKADOKAWAが共同で作った学校のため、体制や環境はとても整っています。特にプログラミングのカリキュラムは充実していて、VRやARなどのテクノロジーを活用した最先端の環境で勉強できます。
N高はキャンパスへ登校して勉強することもできますが、ネットコースなら年5日ほどのスクーリング(登校日)以外は自宅で勉強することもできます。
こうしたことからN高に入る人は、本当にさまざま。不登校や引きこもりがきっかけで入学する人だけでなく、「プログラミングを高校のうちから勉強したい」「将来は起業したい」のように、ハッキリとした目標をもつ人もいます。
N高の先生やスタッフはいろんな人が入学してくることを理解していて、どんな理由であれ受け入れてくれます。同じくN高で勉強する人もさまざまなので、自分と似た状況の人はいるはず。もちろんネットコースなら無理にほかの人と合わせる必要もないため、自分のペースで勉強すれば大丈夫です。
「N高=不登校」のようなイメージはあまりない。入学したい気持ちがあるなら大丈夫
「N高って不登校のイメージがある。周りから見て、どうなんだろう・・」
人によっては、上のような不安をもつ人もいます。
ただ、特に最近はオンライン学習が注目されていて、通信制高校も不登校生や引きこもりだけが学ぶ学校ではなくなりつつあります。むしろITを活用して新しい学びを提供する学校やサービスも登場しつつあり、N高もそのひとつといえます。
そのため大人や企業の人、周りの人が「N高=不登校・引きこもり」というマイナスイメージをもつことはなく、むしろ「新しい環境へ、積極的にチャレンジしている人」「何だか面白そうな勉強をしている人」と見てもらえることもあります。
ただ、N高は自由度の高い学校。やる気があればいろんなことを学べますが、逆に「いや、何となく入りました」という感じだと何も身につかない可能性があります。N高に入っただけでは頑張った人と見てもらえず、N高で学んだこと・経験したことが魅力になります。
N高がやばいと言われるのは、合う合わないの差が大きいから。何も考えずに入ると後悔する可能性あり
ネットにはいろんな話題が飛び交います。N高の口コミもあり、「N高はやばいよ」というウワサが流れていることもあります。
実際のところ、N高は良い学校でもありますが、人によってはヤバいと感じることもあると思います。
その理由は、「合う合わないの差が大きいから」。
N高で学べることはさまざまで、下のようなものがあります。
【N高で学べること】
大学進学(英語や数学など)・プログラミング・Webデザイン・動画クリエイター・小説・イラスト・ゲーム・声優・ファッション・メイク
スマホやタブレットで学べる映像授業がメイン講座で、上のような内容を好きなだけ学べます。
ただ、興味があることでも自分で動画を見て勉強するのは、けっこう大変なもの。基本は1人でカリキュラムを進めるため、ついサボってしまうこともあります。
そのためあまり考えずにN高へ入ってしまうと、「これ、何のために勉強してるんだろう・・」となってしまう可能性があります。
こうした失敗・後悔を防ぐには、「N高のホームページを、ざっと眺めてみること」。学べる内容やコースなどを見て「何だか面白そうだな」「自分に合いそうかも」と感じたら、入学を考えると良いです。逆に「なんだか合わなさそう・・」「よくわからない」と思ったら、やめておくほうが良いでしょう。
N高が向いている人・向いていない人
N高に入るかを考えるときは、向き不向きを考えることが大切。次のどちらに自分が当てはまっているかを、チェックしてみてください。
【N高が向いている人】
- プログラミングやWebデザインを勉強したい人
- 最先端のITに興味がある人
- 起業・留学・ビジネス・投資など、いろんなことに興味がある人
- N高のホームページを見て、「面白そう」と感じる人
- 何が向いているかわからないけど、何か積極的にやってみたい人
【N高が向いていない人】
- IT全般にあまり興味がない人
- 起業・留学・ビジネス・投資などにピンとこない、興味がない人
- 「とりあえず高卒資格が取れればいい」という人
- 「とりあえず、高校を出ておきたい」という人
- N高のホームページを見ても、面白そうに思えない人
N高はとにかく個性的な通信制高校。「面白そう」と思えるかが入学を考えるときのポイント!
プログラミングやWebデザイン、動画クリエイターなど、今のIT技術を本格的に学べるN高。それ以外にもさまざまなことにチャレンジでき、合う人にはとても合う通信制高校です。
ただしその反面、「何となく」で入ると後悔することもあるため、自分に合いそうかは前もって確認が必要。案内資料・パンフレット・ホームページなどを見たり実際にキャンパスへ行ってみたりして、「面白そうだな」と思えるかをチェックしてほしいと思います。「ここはいいかも」と思えたら、入学を考えてみてくださいね。