通信制高校として長い歴史のあるNHK学園高校。NHK高校講座を活用して勉強でき、2019年度は92%の人が卒業。そのうちの約51%の人が4年生大学に進学していて、大学進学を考えているならおすすめです。
ただ、通信制高校を考えるときには、学費が気になるもの。そこでここでは、「NHK学園高校の費用」を解説します。
なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、手間が省けます。無料なので、ぜひ使ってみてください。
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NHK学園高校のコースは3種類。それぞれで料金が変わる
NHK学園高校には大きく3つのコースがあり、それぞれで料金が変わります。
コース | 説明 | スクーリング(登校) |
---|---|---|
スタンダードコース | 普通の高校(全日制)と似た内容を最新の学習システムで学ぶコース。 | 月1〜2回 または年4日 |
ライフデザインコース | 不登校生向けのコース。スクーリングが少ない。 | 年2〜4回 |
登校コース(東京のみ) | 週3日、校舎へ通いながら学習するコース。 | 週3回 |
まずはざっくりとしたイメージですが、
スタンダードコースは入学時に7万円ほど、そこから年間35万円ほどです。ただし親御さんの年収が910万円未満の場合、年間の費用は「就学支援金」という国の制度によって割引され、年収590万円までの場合は年間3万円ほど、年収590万円〜910万円の場合は年間20万円ほどになります。
ライフデザインコースは入学時に11万円ほど、そこから年間35〜40万円ほどです。ただし上と同じで就学支援金の制度を使うと、年収590万円までの場合は年間7万円ほど、年収590万円〜910万円の場合は年間24万円ほどになります。
登校コースは入学時に21万円ほど、そこから年間55万円ほどです。ただし上と同じで就学支援金の制度を使うと、年収590万円までの場合は年間25万円ほど、年収590万円〜910万円の場合は年間42万円ほどになります。
登校コースは東京のみで学費も上がるため、基本はスタンダードコース・ライフデザインコースを考えてみるのがおすすめです。
NHK学園高校の費用は、「入学時に払う費用」と「年間費用」に分かれる
NHK学園高校の費用は大きく2つに分かれます。
- 入学時に払う費用(入学金だけでなく、ほかにも初期費用があります)
- 年間費用(1年間に払う、トータルの金額)
スタンダードコース・ライフデザインコース・登校コースそれぞれでこの2つの料金が変わるため、下で詳しく解説します。
国の制度(就学支援金)によって割引されるのは、年間費用の中の「受講料」
通信制高校の費用でよく話に出てくるのが、「就学支援金(しゅうがくしえんきん)」という国の制度。通信制高校に通う人は学費を割引きしてもらえる制度で、「多くの人が、きちんと教育を受けられるように」という目的で支給されます。
就学支援金で割引されるNHK学園高校の費用は、年間費用の中に含まれる「受講料」。就学支援金の支給額は親御さんの年収によって変わり、下のようになっています。
【通信制高校に入る人が就学支援金(正しくは高等学校等就学支援金)で支給される額】
親御さんの年収 | 就学支援金の支給額 |
---|---|
年収590万円未満 | 1単位:12,030 円 (例)24単位:288,720円 |
年収590以上〜910万円未満 | 1単位:4,812円 (例)24単位:115,488円 |
年収910万円以上 | 0円 |
通信制高校を卒業するには、3年間で74単位を取得する必要があります。つまり3年間で、24単位、26単位、24単位、のような形で単位を取るのが一般的。例として24単位での支給額は上のようになり、NHK学園高校の年間受講料が割引されます。
NHK学園高校3コースの、入学時の費用と年間費用まとめ
以上を踏まえてNHK学園高校の3コースでかかる料金は、下のようになります。
3コースそれぞれで、「入学金」「年間費用」「就学支援金」と分けているため、興味のあるコースを参考にしてくださいね。
スタンダードコース(1番お値打ち)
【スタンダードコース・入学金】
内訳 | 費用 |
---|---|
入学金 | 35,000円 |
施設設備充実費 | 10,000円 |
教育運営費 | 20,000円 |
生徒会費 | 2,000円 |
教材費 | 1科目2,000円ほど |
教材の送料 | 1,100円 |
合計 | 68,100円+教材費 |
【スタンダードコース年間費用】
内訳 | 1年生 (24単位) |
2年生 (26単位) |
3年生 24単位 |
---|---|---|---|
受講料 (1単位12,000円) |
288,000円 | 312,000円 | 288,000円 |
施設設備充実費 | 10,000円 | ||
教育運営費 | 20,000円 | ||
生徒会費 | 2,000円 | ||
合計 | 320,000円 | 344,000円 | 320,000円 |
【就学支援金を適用した場合の年間費用(上の年間費用ー就学支援金)】
↓親御さんの収入 | 1年生 | 2年生 | 3年生 |
---|---|---|---|
年収590万円以下 | 320,000ー288,720円 =31,280円 |
344,000ー288,720円 =55,280円 |
320,000ー288,720円 =31,280円 |
年収590以上 〜910万円未満 |
320,000ー115,488円 =204,512円 |
344,000ー115,488円 =228,512円 |
320,000ー115,488円 =204,512円 |
年収910万円以上 | 320,000円 | 344,000円 | 320,000円 |
ライフデザインコース(2番目にお値打ち)
【ライフデザインコース・入学金】
内訳 | 費用 |
---|---|
入学金 | 35,000円 |
施設設備充実費 | 10,000円 |
教育運営費 | 60,000円 |
生徒会費 | 2,000円 |
教材費 | 1科目2,000円ほど |
教材の送料 | 1,100円 |
合計 | 108,100円+教材費 |
【ライフデザインコース年間費用】
内訳 | 1年生 (23単位) |
2年生 (27単位) |
3年生 24単位 |
---|---|---|---|
受講料 (1単位12,000円) |
276,000円 | 324,000円 | 288,000円 |
施設設備充実費 | 10,000円 | ||
教育運営費 | 60,000円 | ||
生徒会費 | 2,000円 | ||
合計 | 348,000円 | 396,000円 | 360,000円 |
【就学支援金を適用した場合の年間費用(上の年間費用ー就学支援金)】
↓親御さんの収入 | 1年生 | 2年生 | 3年生 |
---|---|---|---|
年収590万円以下 | 348,000ー288,720円 =59,280円 |
396,000ー288,720円 =107,280円 |
360,000ー288,720円 =71,280円 |
年収590以上 〜910万円未満 |
348,000ー115,488円 =232,512円 |
396,000ー115,488円 =280,512円 |
360,000ー115,488円 =244,512円 |
年収910万円以上 | 348,000円 | 396,000円 | 360,000円 |
登校コース(1番高い)
【登校コース・入学金】
内訳 | 費用 |
---|---|
入学金 | 35,000円 |
施設設備充実費 | 50,000円 |
教育運営費 | 120,000円 |
生徒会費 | 2,000円 |
教材費 | 1科目2,000円ほど |
教材の送料 | 1,100円 |
合計 | 208,100円+教材費 |
【登校コース年間費用】
内訳 | 1年生 (24単位) |
2年生 (26単位) |
3年生 24単位 |
---|---|---|---|
受講料 (1単位15,000円) |
360,000円 | 390,000円 | 360,000円 |
施設設備充実費 | 50,000円 | ||
教育運営費 | 120,000円 | ||
生徒会費 | 2,000円 | ||
合計 | 532,000円 | 562,000円 | 532,000円 |
【就学支援金を適用した場合の年間費用(上の年間費用ー就学支援金)】
↓親御さんの収入 | 1年生 | 2年生 | 3年生 |
---|---|---|---|
年収590万円以下 | 532,000ー288,720円 =243,280円 |
562,000ー288,720円 =273,280円 |
532,000ー288,720円 =243,280円 |
年収590以上 〜910万円未満 |
532,000ー115,488円 =416,512円 |
562,000ー115,488円 =446,512円 |
532,000ー115,488円 =416,512円 |
年収910万円以上 | 532,000円 | 562,000円 | 532,000円 |
登校コースは高めでも、スタンダードコース・ライフデザインコースは利用しやすい。大学進学を考えているならおすすめ
NHK学園高校は長い歴史のある通信制高校で、自宅でもしっかり勉強できる環境・体制が整っています。東京の校舎に通う登校コースは学費が高めですが、スタンダードコースとライフデザインコースなら利用しやすい金額。大学への進学を考えているならおすすめです。ほかの通信制高校とも比べながら、ベストな学校を選んでくださいね。
なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。
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