N高・S高からの大学進学:コースごとの勉強の仕方・進学実績

通信制高校のなかでも人気のN高等学校・S高等学校(以下、N高・S高)。英語や数学などの勉強だけでなく、プログラミング・eスポーツ・ダンスなど、さまざまなことをオンラインで学べます。また、KADOKAWAとドワンゴという大手企業が運営していて、体制が整っているのも安心して入学できるポイント。

ただ、通信制高校へ入るとき気になるのが、「大学に進学できるか」。N高・S高はレベルに合わせて学習できる良質な映像授業が用意されていて、勉強の進捗(しんちょく)を管理してくれるサポートもあり。大学受験にも対応していますが、合いそうか確認は必要です。

ここでは「N高・S高からの大学進学」を解説します。

なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。「ズバット通信制高校比較」なら人気の通信制高校や気になる学校の資料をまとめて取り寄せられて、手間が省けます。無料なので、ぜひ使ってみてください。

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N高・S高は大学進学も十分目指せて、合格実績も多数。コースによって、大学受験対策の仕方は変わる

N高は、2016年に始まった通信制高校。その後S高も開校し、現在はキャンパスも増えてさらに広まりつつあります。これまでに大学へ進学した人もたくさんいて、実績も公式サイトに掲載されています。

(参考)N高・S高:合格実績(進学実績の数字はなし)

通信制高校から難関大学に進学するのは、これまで難しいとされてきました。通信制高校は自宅での勉強が中心で、「自己管理」が必要。正直なところ、サボろうと思えばいくらでもダラダラできてしまいます・・。

ただ、N高・S高は「学びたいことややりたいことがある」「時間を上手く使って、勉強も遊びも頑張りたい」など、目的をもっている人も多いです。そのためか、東大・京大・東工大・北大・阪大・神戸大・早稲田大・慶応大などの難関大学を始め、国公立大学や有名私立大学に進学する人もたくさんいます。歴史は浅いものの、N高・S高は大学進学を考えるにも適した学校といえます。

N高・S高はコースが大きく4つに分かれていて、下のようになっています。「大学進学コース」のような大学受験を専門にしたコースはありません。

【N高・S高のコース・年間学費の目安】
※一般的な就学支援金(親御さんの年収590万円以上〜910万円未満)を適用しての合計金額

  • ネットコース(普通科)スタンダード:年間13万円ほど、プレミアム:年間25万円ほど
    映像授業で学習するコース。スタンダードは映像授業のみ。プレミアムは映像授業+VRなどを使った新しい学習スタイル。
  • オンライン通学コース:年間45〜70万円ほど
    ネットコースの授業に加えて、ネット上のクラスに参加(=オンライン通学)して学ぶコース。クラスへの参加は週1日の「ライト」と週3日の「ベーシック」があり、ネットコースをスタンダードとプレミアムどちらにするかで金額が変わる。
  • 通学コース:年間50〜110万円ほど
    ネットコースの授業に加えて、通学で学習。通学日数と、ネットコースをスタンダードとプレミアムどちらにするかで金額が変わる。
  • 通学プログラミングコース:年間150万円または160万円ほど
    ネットコースの授業に加えて、東京の代々木または大阪の梅田のキャンパスに週5日登校して学ぶコース。ネットコースをスタンダードとプレミアムどちらにするかで金額が変わる。

(学費を解説)通信制高校N高・S高の年間学費:ネットコースなら安い!通学コースは目的に合わせて

「ネットコース」と「オンライン通学コース」は、キャンパスへ通わずにオンラインでの勉強・交流・サポートが中心。「通学コース」「通学プログラミングコース」はオンラインでの勉強や交流に加えて、キャンパスへ通って勉強や面談などを受けます。

どのコースを選ぶかで、大学進学に向けた勉強も変わります。

「ネットコース」「オンライン通学コース」の場合、映像授業での学習が中心。担任の先生(メンター)が勉強の進度をチェック

「ネットコース」または「オンライン通学コース」を選ぶ場合、映像授業での学習が中心。映像授業を見て、問題演習をしながら勉強を勧めます。

N高・S高は「N予備校」という映像授業の教材を用意していて、スマホやタブレットのアプリで学べます。英語・数学・国語・理科・社会の授業がひと通り揃っていて、授業を担当しているのは予備校での指導経験があるようなプロの先生。ベーシック・スタンダード・ハイレベルと難易度も分かれているため、自分の学力に合わせて学習できます。

【映像授業のレベル】

ベーシック:定期テスト・日東駒専レベル
スタンダード:有名国公立・GMARCH・関関同立・共通テスト・難関私大レベル
ハイレベル:難関国立・早慶上理・最難関国公立/私立大レベル

また、N高・S高は全てのコースに「メンター制度」というものがあり、生徒さん1人1人に担任の先生(メンター)がつきます。オンラインの面談で勉強の進度を確認してくれるため、「自己管理が苦手」「自分だけで勉強を進めるのは不安・・」という場合にも安心です。気になることは、オンラインでなるべく早めに相談しましょう。

特にネットコースの場合、学費がかなりお値打ちです。VRを使わない「スタンダード」なら、国の制度である就学支援金を利用すれば年間13万円ほど。なるべく費用を抑えて大学受験対策をするなら、ネットコースはおすすめです。

「通学コース」「通学プログラミングコース」の場合も、映像授業での学習が中心。ただし学習の確認は、キャンパスで面談がある

「通学コース」または「通学プログラミングコース」は、近くのキャンパスへ通学して勉強するコース。「N予備校」の映像授業を中心に勉強しつつ、キャンパスで基礎科目の学習、ほかの生徒さんとのグループワーク、ディスカッションなどがあります。

「通学プログラミングコース」はN高ならではの、プログラミングに力を入れるコース。大学進学と合わせてプログラミングにも興味があるなら、このコースを選ぶと良いです。

また、学習の進度チェックや志望校の相談などは、キャンパスで担任の先生(メンター)に直接相談できます。オンラインでもしっかりアドバイスはもらえるものの、やはり対面だと話しやすいことも多いもの。より安心感があります。

確認しておきたいのは、通学コース・通学プログラミングコースのほうがネットコース・オンライン通学コースに比べて学費は高いものの、「大学入試に向けての応用的な授業が増えるわけではない」ということ。あくまでもキャンパスへ通学してのさまざまな勉強・体験や、対面でのサポートがメリットとなっています。

どのコースでも、大学受験の仕組みや進路選択のガイダンスなどを実施

4つのコースどれを選んでも、大学進学に向けたガイダンスなどが実施されます。

ネットコース・オンライン通学コースの場合はオンラインでガイダンスが配信されるため、これを見て情報収集をします。通学コース・通学プログラミングコースはキャンパスでガイダンスが行われるため、気になることや細かい心配を、教員や先生にすぐ相談できます。

また、N高・S高のスタッフが引率してのオープンキャンパスツアーや進学イベント訪問ツアーなどがあり、さまざまなイベントにも参加できます。

規模の小さな通信制高校だとなかなかここまでしてくれませんが、N高・S高はKADOKAWAとドワンゴという大手企業が運営しているため、周辺のサポートも充実しています。

オプションで、受験までの計画を作成してくれる「オンラインコーチング」あり。クラスが分かれていて、それぞれ月19,800円(税込)が追加で必要

N高・S高には5科目をしっかり学べる映像授業が用意されているものの、それを使いこなせるかどうかは人によって変わります。

N高・S高はオプションとして「オンラインコーチング」を用意していて、定期的な個人面談・ZOOMなどのツールを使った相談・ほかの受験生とつながるホームルーム・三者面談や保護者会などを受けられます。コーチやTAが計画を立ててくれて、学習管理をしてくれることで着実に学力を伸ばせます。

オンラインコーチングも3種類のクラスが用意されていて、下のようになっています。

【オンラインコーチングのクラス】

一般クラス:生徒1人にコーチ1人。月4回の個人面談
難関クラス:生徒1人にコーチとTAの計2人。月4回の個人面談
AO推薦クラス:生徒1人にコーチとTAの計2人。月4回の個人面談

料金:それぞれ月19,800円(税込。年間24万円ほど)

「自分だけだとなまけてしまうから、勉強を見てくれる人がいてほしい」「自分の進めている勉強が、これで良いのか不安」という場合、オンラインコーチングはおすすめ。支えになってくれる人がいるのは、精神的に助かるものです。ただし通常のコースに追加料金となるため、予算が合うかは相談しましょう。

逆に「教材さえあれば、自分で勉強できる」という場合、オンラインコーチングはそれほど必要ないかもしれません。

N高・S高での勉強と大学受験対策の勉強を、分けて考えるのもひとつの選択。予備校や家庭教師などとも比較を

N高・S高での大学受験に向けた勉強は、1番お値打ちな「ネットコース」だけでも十分できます。ただ、通学コースなどでのキャンパスでの相談・面談や、志望校に合わせたオンラインコーチングなどを利用すると学費は上がります。年間100万円を超えることも十分あるため、家族で相談が必要。

ただ、ここまでの学費をかけるなら、N高・S高での勉強と大学受験対策の勉強を、分けて考えるのも良いです。

「N高・S高では高校卒業に向けたレポートなどの学習だけ。大学受験対策は、予備校や家庭教師を利用しよう」のように考えれば、本格的な受験対策の授業を受けられつつ学費も抑えられる可能性があります。

ここではあくまでも「N高・S高で、高校の基礎学習と大学受験対策をまとめる」という方向で解説しましたが、予備校や家庭教師もおすすめなので、ベストな形を親子で考えたり、相談したりしてみてほしいと思います。

N高・S高は大学進学に向けた教材・サポート体制が充実。考えてみるのもおすすめ

N高・S高は大学進学に向けた教材やサポート体制が充実していて、おすすめの通信制高校。大手企業が運営しているため、やはり内容がしっかりしています。さらにN高・S高は興味のあることを追求することもできるため、勉強だけでなく学生生活の面でも充実感があるはず。気になったら、ぜひ考えてみてほしいと思います。

なお、通信制高校やサポート校は、しっかり選びたいもの。入学するとなかなか変えられないため、まずは資料や案内パンフレットをチェックしてみるのがおすすめです。

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