通信制高校に専門分野のコースがたくさんあるのはなぜ?運営の仕組みは?

通信制高校の中にはプログラミング・ファッション・美容師・福祉・ゲーム・マンガなど、さまざまな専門分野を学べるコースを用意しているところがあります。趣味ではなく仕事にしたい人に、専門分野のコースはおすすめです。

ただ、通信制高校によっては10や20のコースを用意していることもあり、「なぜこんなにコースを作れるの?」と思うこともあるはず。たとえばプログラミングのコースだけでも学校の体制はかなり大きな規模になりそうなのに、たくさんのコースを設置できるのは不思議なものです。

そこでここでは、「通信制高校にさまざまなコースがある理由と、その仕組み」を解説します。

専門学校と提携している通信制高校では、さまざまな分野を学べる!

通信制高校にたくさんのコースがあるのは、専門学校と提携・協力しているから。通信制高校のスタッフが「うちの生徒さん向けに、美容師のコースを作りたい」のように専門学校へ相談して、コースを設けています。

つまり通信制高校に美容師コースがある場合、通信制高校に美容師の先生がいるわけではなく、専門学校の先生や美容師として活躍していた人が先生として通信制高校のキャンパスへ来てくれることになります。または、専門学校のキャンパスへ行って授業を受ける場合もあります。

「通信制高校が専門学校と提携しているなら、専門学校に行けば良いのでは?」と思うかもしれませんが、専門学校に入学できるのは18歳から。通信制高校なら高校生のうちから専門的な内容を学べるため、早い時期から夢・目標に向けた勉強をスタートできます。

ちなみに専門的な分野を学ぶコースの場合、自宅だけでの学習ではなく、各地にある通信制高校のキャンパスへ通って勉強するのが一般的。実習が必要なことも多いためです。

興味のあることを学べて、資格も取れる!

通信制高校はプログラミングやファッションなど、さまざまなコースを用意していますが、その中には資格を取れるコースも多いです。

たとえばプログラミング・美容師・ネイル・看護師などのコースでは、ITに関する資格・美容師資格・ネイリスト・看護師資格などを取ることができます。

資格の勉強は自分独学でもできますが、けっこう大変。通信制高校で教えてもらいながら勉強すれば、スムーズに資格を取ることができます。

また、高校のうちに資格を取ることで、その後は就職しても良いし、専門学校で勉強を続けるのもOK。選択の幅が広がるのもメリットです。

同じことに興味のある人と出会えて、目標へ向けて一緒に勉強できる

通信制高校の専門分野を学ぶコースは、興味ややりたいことが同じ人に出会えるのもメリットです。

「将来はネイルの仕事をしたい」と思っても、周りに同じことを考えている人がいないことはよくあります。通信制高校なら同じ目標をもつ人と知り合えるため、友達も増えやすくなります。

また、1人だと続けにくい資格の勉強も、友達やクラスメイトと一緒なら頑張れることも多いです。卒業後も刺激し合える関係になることも多く、学生生活も充実するはず。楽しい高校生活を過ごしましょう。

通信制高校で専門分野を勉強する場合、卒業後は就職または専門学校・大学へ進学する人が多い

通信制高校で専門分野を学んだら、その後は大きく3つの道に分かれます。

  • 就職
  • 専門学校へ進学
  • 大学へ進学

通信制高校の勉強だけでも、就職はできます。ただ、より本格的に勉強したくなったら、専門学校や大学へ進学するのも良いでしょう。専門学校なら2年か4年かを選ぶことができ、大学は4年間で勉強します。

高校のうちにある程度の知識や技術を身につければ、専門学校や大学もしっかり見極められるようになります。より「今の自分に足りないことを学べる学校へ行きたい」という考えになり、納得のいく専門学校・大学を選びやすくなるためです。

普通の高校(全日制高校)から専門学校や大学へ行く場合、「何となく」で選んでしまうことがあります。通信制高校で専門分野を学ぶと、その後の勉強がより濃いものになるのも良いことといえます。

専門分野の勉強はオプションが多い。学費は5科目の勉強だけなら年間10〜20万円、オプション付きだと年間50〜100万円ほど

プログラミング・美容・マンガなどの専門コースは私立の通信制高校で用意されていて、オプションになっていることが多いです。

【通信制高校(私立)の学費目安】

英語・数学・国語などを学ぶ、通常コース年間10〜20万円
専門分野を学ぶコース年間50〜100万円

学費は上のように大きく違い、通信制高校ごとでも差があります。

専門分野を学ぶコースは通常コースに比べると高いですが、全日制の私立高校と同じくらいの金額ではあります。早くから興味のあることを勉強できるメリットを踏まえると、考えてみる価値はあります。

ちなみに「プログラミングを学べる通信制高校に行きたい」と思ったら、

【通信制高校選びの流れ】

  1. プログラミングコースのある通信制高校を探す。
  2. カリキュラム・学費・キャンパスなどが、希望に合っているか確認。
  3. 実際に相談しに行ってみる。
  4. 簡単な試験を受けて、入学。

という流れになります。学費が予算に合わないとその時点で候補から外れるため、早めに考えておきましょう。

(参考)通信制高校の選び方:ベストな学校を選ぶための6ステップと確認するポイント

やりたいことが決まっているなら、高校の間に専門分野の勉強をするのもおすすめ!

高校生の頃から、「これを仕事にしたい」という目標がハッキリしているのはすごいこと。数学や英語があまり重視されないなら、通信制高校で夢に向けた勉強を始めるのもおすすめです。

全日制高校では専門学校のような勉強はできませんが、通信制高校なら可能。高校のうちに専門的な知識や技術を身に着けたり、資格を取っておいたりすることで、その後の進路もよりハッキリ、ワクワクするものになるはず。

通信制高校は通常の勉強なら年間10〜20万円の学費ですが、専門分野のコースは年間50〜100万円ほど。費用はかかりますが、「やってみたい」という気持ちが強いなら、考えてみてほしいと思います。