サポート校の選び方:目的に合わせて自分に合う学校を見つける3ステップ

通信制高校に入る人は、「サポート校」を利用することが多いです。

通信制高校の勉強は基本的に、自宅での映像授業やレポート課題をこなすことで進みます。1人でも進められるようになっているものの、勉強の習慣づけや自己管理は難しいもの。正直なところ、サボってしまうこともあるはずです(汗)

サポート校は塾のような存在で、通信制高校の勉強をサポートしてくれます。また、文化祭・スポーツイベント・部活のような企画も行ってくれるため、1人で過ごしがちな通信制高校でも学生生活が充実しやすいです。

ただ、サポート校に興味がわいても、「どう選べばいいかわからない」ということは多いもの。そこでここでは、「サポート校の選び方」を解説します。

サポート校は、通信制高校の勉強を教えてもらう目的で入る人が多い

サポート校の1番大きな役割は、「通信制高校の勉強を教えてもらう」ということ。

通信制高校での勉強や課題は、基本的な内容が中心。ただ、「自分で授業を受けて、課題をこなす必要がある」というのが大変で、つい映像授業を適当に見てしまったり、レポート課題に手をつけられなかったりすることがよくあります。

どのサポート校も、通信制高校の学習指導はきちんとしてくれます。

こだわりがあまりない、もしくは「まだやりたいことはハッキリしないけど、最低限の勉強はしておきたい」という場合、入学する通信制高校と提携しているサポート校を利用すると良いです。

サポート校で、やりたいこと・興味のあることを学ぶ人もいる

サポート校の役割としてもうひとつ、「通信制高校だけでは学べないことを学べる」という点があります。

サポート校で学べることは幅広く、それぞれで内容が異なります。多くのサポート校で学べる主なものを紹介すると、下のようなものがあります。

【サポート校で学べることの例】
※学校によって違います
  • プログラミング・IT
  • 芸術
  • マンガ・アニメ
  • スポーツ
  • eスポーツ
  • ファッション・アパレル
  • 音楽
  • 保育・福祉
  • ネイル・メイク

「プログラミングを勉強してみたい」のようにやりたいことが決まっている場合、興味のあることを学べるサポート校を利用することになります。

サポート校の選び方、3ステップ

ここまでの内容を理解したら、サポート校を選びましょう!大きく分けて3つのステップを踏むと、自分にぴったりな学校を見つけられるはずです。

  1. サポート校を利用する目的を考えよう
  2. 目的に合わせて、候補のサポート校を決めよう
  3. 学費・場所・キャンパスの雰囲気を確認して、入るサポート校を決めよう

1. サポート校を利用する目的を考えよう

サポート校は、目的に合わせて選ぶのが基本。まずは自分が下のどれに当てはまるかを、考えてみてください。

  • 通信制高校の勉強が不安
    → 入学する通信制高校と提携しているサポート校を利用する(通信制高校を決めると、サポート校も決まる)。
  • 大学進学のために、受験に向けた勉強もしたい
    → 大学受験に強いサポート校を利用する(トライ式高等学院・河合塾COSMOがおすすめ)。
    通信制高校は、そのサポート校と提携している学校に入る。
  • 興味のあることを学びたい
    → 自分の興味のあることが学べるサポート校を利用する。通信制高校は、そのサポート校と提携している学校に入る。

上のように、「まずは通信制高校の勉強をサポートしてほしい」という場合、入る通信制高校と提携しているサポート校を利用すると良いです。

たとえば鹿島学園高校という通信制高校は、トライ式高等学院というサポート校と提携しています。通信制高校を決めると、サポート校も決めることができます。

大学進学を考える場合、より大学受験を意識した授業をしてくれるサポート校を利用するべき。家庭教師のトライが運営するトライ式高等学院、大手予備校の河合塾が運営する河合塾COSMO(コスモ)などが人気。通信制高校よりもサポート校を先に決めて、それに合わせて提携の通信制高校へ入ると良いです。

プログラミングやアパレルなど、学びたいことがある場合、そのコースがあるサポート校を探して利用します。この場合は「プログラミングが学べるサポート校」のような形で調べることになりますが、「ズバット通信制高校比較」などの通信制高校・サポート校を検索できるサイトを利用して探しましょう。

2. 目的に合わせて、候補のサポート校を決めよう

1で目的を決めたら、候補となるサポート校を絞り込みます。

通信制高校を先に決めている場合、提携しているサポート校は1校や2校が多いため、必然的に決まることが多いです。「ひとまず勉強を見てもらえればいい」ということなら、これで問題ありません。

大学進学を考えている場合、大学への進学率が高いサポート校を選ぶべき。高い実績を誇るサポート校は実は少なく、トライ式高等学院が抜きん出ています。

(参考)大学進学におすすめのサポート校:通信制高校と併用するメリット・デメリット

やりたいことがある場合、たとえばプログラミングを学べるサポート校を候補にして、そこから絞り込んでいくことになります。

3. 学費・場所・キャンパスの雰囲気を確認して、入るサポート校を決めよう。実際に見に行くのも参考になる

候補となるサポート校を絞り込んだら、そこから最終的に入学する学校を決めましょう。

【最終的なサポート校選び、ここを確認!】

学費:予算の範囲内か確認(サポート校の学費は、年間30〜100万円ほどが一般的)
場所:キャンパスが自宅から通える場所か確認(登校日数・授業の日程は選べる)
キャンパスの雰囲気:キャンパスへ実際に相談や見学に行き、環境が整っているか確認

まず大切なのが、「学費」。サポート校の学費は学校によってかなり差があり、年間30〜100万円ほどが目安。また、同じサポート校でもコースによって費用が変わることもあるため、気になる学校があれば相談してみると良いです。

また、サポート校は各地に「キャンパス」と呼ばれる校舎へ行き、授業を受けるのが一般的。自宅でオンライン授業を受ける人もいますが、これだと通信制高校と似た形になるため、キャンパスへ通う人も多いです。

つまりサポート校は、「通い場所にあるか」「雰囲気が良さそうか」ということも大切。これは実際に行ってみるとわかりやすいため、問い合わせて足を運んでみてください。スタッフの人が、キャンパスでの学生生活も案内してくれるはずです。

ちなみにサポート校は自由な雰囲気のため、ほど良く学生生活がありつつもストレスは少ないはず。友達を作って毎日のようにキャンパスへ行くのも良いですし、授業を受けて、その他の日は気が向いたらキャンパスへ行く程度でもOK。

こうした点をトータルで考えて、1番良いと思ったサポート校を利用すると良いです。

サポート校は、通信制高校に入るなら大切な存在!しっかり選ぼう

サポート校は通信制高校での勉強をサポートしてくれる、大切な存在。通信制高校は自由度が高く、ついサボってしまうことがあるため、サポート校も利用しつつ勉強を頑張ってほしいと思います。

また、サポート校はしっかり選ぶことも大切!学生生活が充実するきっかけになることも多いため、ここで紹介したポイントを参考に、納得のいく学校を選んでくださいね。